このページでは誰もが逃げ出すブラックの王者、人売りIT企業を見分けるコツについて書いてみました。
- 入社前と就社後、言ってることが全然違った
- ただの派遣会社だった
- 希望と違う現場に強引に飛ばされる
- 営業が高圧的で怖い
- 給料が驚くほど安い
- 教育や指導をしてくれる人がいない
- スキルが全く身につかない
- とにかく早く転職したい
こういった方向けの記事です。
実は著者も人売りITの客先常駐SE出身です。
少しでも被害者を減らすために、人売りIT企業の特徴について詳しくまとめてみましたので、
参考にしてみてください。
Contents
未経験歓迎!!を打ち出している
これはめちゃくちゃわかりやすいシグナル。
このパターンは、
- 本当に教育制度がしっかりしている大手やホワイト優良企業
- ブラックやいわゆる人売りIT企業
この二つにはっきりとわかれます。
「未経験歓迎なんだ!僕でも採用になるチャンスがあるぞ!」と喜ぶ気持ちもわかります。
しかしちょっと冷静になりましょう。
システム開発というのはクライアントから受注し、スケジュール通り納品しそれに対して対価が発生するのが一般的です。
現場では少しでも無駄なコストを削減したいですし、少なくとも全くの未経験が戦力になるということは非常に少ないです。
怪しい?と思ったらとびつかずに色々調べてみよう。
未経験から育てる体制が本当にあるか?というのを確認してみよう
企業にとって即戦力でない人材を一人前にするというのは本当に大変なことです。
大きな金銭的リスクを負いますし、コスト面も馬鹿にはなりません。
本当に教育する気があるのかorただ人売りITなのか、というのは面接時に色々質問してみればはっきりとわかります。
少なくとも未経験でとって一人で現場にぶち込むような企業は論外です。
人売りITの見極め方を教えてください!
教育制度や教育方針、今回の採用の背景。エンジニアに期待する役割などを聞いてみるといいと思うよ。
ふむふむ。
ホワイト企業や実績がある企業であれば具体的に答えることができます。
なるほど。
ただの人売り企業は答えられないだろうね。本音がただたくさん採用して売り飛ばしたいだけだから。きっちり質問すればそのあたりは見極めることができるよ。
わかった!
通年大量募集がかかっている
通年大量募集がかかっている企業は気をつけたほうがいいでしょう。
もちろん大量募集そのものがいけない訳ではありません。
自社で開発を行っていて事業がうまくいっているので人材を確保するための投資を行う、というのはごくごくまともな戦略です。
そういった理由以外で大量募集している企業は大変危険です。
何故かというと、このケースはたくさん入社して何故かたくさん退職していっているからです。
著者の知り合いの人売り企業は毎年30%~40%の社員が入れ替わっています。
理由はケースバイケースですが、
- 経営トップの資質に問題がある
- 年収があがらない、当初の約束と違うなどのトラブルがある
- 人間関係や社風に問題がある
- マネジメント能力や管理体制がずさん
などのケースが多いです。
また、筋金入りのブラック企業は上述したような問題を複数抱えていたりコンプリートしているケースもあります(笑)ので、十分な注意が必要です。
自社開発をしている風である
バリバリの人売り派遣の場合、会社の見せ方が巧妙なのも特徴です。
具体的には自社で受託開発や最新技術を使った自社サービスの開発を行っている風にみせかけて、人を集めて派遣する、なんて方法が常套手段です。
特にJavaやスマホ系といった市場ニーズが高い人を集め派遣できたら高い利益率を実現できます。
怖い・・・巧妙にやるところもあるから気をつけないとね。
ですので、面談時には実際に受託を行っているのか、行っているとしたら現在何名の体制かなどくわしくつっこんで聞いてみましょう。
よくあるのが社内開発もあるけど、外部に行ってもらう可能性もあるという説明をするパターン。もしくは曖昧にするパターン。これはもうほぼクロなので、その場で断るくらいの勢いでいいでしょう。
自分が入社後何の業務をいつまで担当するかはっきりさせておこう。これは本当に大事です。
面談時に勇気をもって色々聞いてみることが大事だね。
面接が適当である
面接が適当であったり、やたら採用ハードルが低いのも人売りIT企業の特徴です。
本来であれば面接はスキルはもちろんのこと本人のビジョンと企業がマッチしているかという事を双方見極める場です。
ただし人売り派遣の場合、短期的に稼いできてくれればよし、長期で働いてくれればなおよしという考えがベースにあります。
ですので、面談がおどろくほどあっさり終わったり、その場ですぐ採用になったりする場合が大変多いです。
実際に著者の知っているSES企業でもコミュニケーション能力さえ問題なければ基本採用、という方針でやっている企業も結構あります。
人売りIT企業の特徴は人を現場にぶち込むことしか考えていない、という点があげられます。適当な面接で入社し、結局泣かされるのはエンジニア側です。きちんとリスク管理をしましょう。
配属チームがよくわからないorない
配属チームがよくわからなかったりチームの所属がない場合も典型的な人売りIT企業です。
本来であれば直属の上司になるべき人間が面談をし採用可否に関わるのが常識だと思います。
IT派遣企業の場合、採用した人材は基本外部の現場にだしていることもありチーム体制を組む必要があまりありません。
その結果としてチームがなかったりすることもよくあります。
マネージメントに無頓着な何よりの証拠だよね。
ちなみにSES企業勤めのころ、私の知っているあるエンジニアは入社後どこのチームにも配属されませんでした。
理由は「忘れてられていたから」です。
ブラック企業にとってはそこは本当にどうでもいい部分なんですね。
「もし入社させていただくといたらどなた様のチームで指導していただけるのでしょうか?」など爽やかに聞いてみてもいいかもしれません。
嫌な顔をされたり、きょとんとされたら多分そういうことなんでしょう(笑)
とにかく人売り企業はチームや教育には全く興味がないのが特徴と覚えておきましょう。
怪しい・・・平均年齢が若すぎる
社員の平均年齢が若すぎるのも人売りIT企業によく見られる傾向です。
SEの場合30代をピークに40代50代と徐々に市場価値が落ちていきます。
あなたの転職しようと居ている会社はそうなったときにきちんとした待遇をあたえてくれますか?
40代以上の社員がいない、もしくは極めて少ないのはそれ相応の理由があると考えるほうが自然です。
これは結構分かりやすいフラグです。ただし自分も20代の場合、同世代が多くてよかった・・・とかでなんの疑問もなく入社してしまうケースもあるよね。
あまりに会社や社員自体が若いと、将来の待遇や退職金なども制度化できていないというケースがほとんどです。
人売り派遣の場合その時になったら考えようというスタンスの企業も多く、将来性については大いに疑問がもたれます。
自分が40代や50代になったときに、本当にこの会社は守ってくれるのかというのは大変重要な点だと思います。
そのあたりの会社としての考えを質問してみましょう。
年配の方がいない企業は本当に怖いです。おそらくそういった企業の多くは退職金もないですし、老後の計画が全く立てられませんよね。
まとめ
人売りIT企業の見分け方についてまとめてみました。
客先常駐のデメリットに気がついた賢明な皆さんはすぐにでも転職活動を始めるべきです。
理由はいくつかあります。
・若いほうが市場価値が高く転職しやすい
・客先常駐SEは低年収が多いため、容易に年収がアップできる
・40代になると転職先の選択肢が非常にせまくなってくる
転職は少しでも若いほうにスタートしたほうが有利です。
また、若い時期の就職企業が生涯年収を大きく左右します。いかにここに気がつき早く転職活動するか、というのがエンジニア成功の秘訣です。
生涯年収に影響があると思うと早く動かなくちゃ!となるよね。
転職に成功するために!転職エージェントを使うことを忘れずに!
退職のターゲット日が確定したら早速転職活動をしましょう。
転職サイト登録と転職エージェントを使う2パターンあるのですが、必ず転職エージェントを使うようにしましょう。
転職サイトの場合サイトから登録しポチポチして活動ができるので楽に見える反面、
・実は面接にいったら客先に派遣される会社だった
・内定がでたものの結局年収アップしなかった
・常に大量募集している企業がある
・隠れブラック企業だった
・入社前と入社後で言っている事が違う
・会社の雰囲気と全く合わなかった
・開発言語や手法が自分の好みにあわない
など手軽に見える反面大きなリスクを伴います。
その点、転職エージェントは
- 社風や現場の雰囲気を知るエージェントから企業の情報をもらえる
- 年収アップの交渉をしてもらえる
- 非公開求人など優良企業の紹介を多数受けられる
- キャリアアップの相談ができる
など大きなメリットがあります。
入社後のアンマッチやトラブルを避けるためにもあれば必ず転職エージェントを使うほうがおススメです。
実は転職エージェントを使ったほうがはるかに効率的なんだ。
当サイトおススメの転職エージェントも紹介しておきますね。早速相談してみよう!