このページではプログラマーが転職に失敗しないために重要なポイントについてお話していこうと思います。
- 転職活動に失敗したくない
- 今の会社を辞めるか続けるか迷っている
- 将来のキャリアについて悩んでいる
- とにかく今の会社を辞めたい
- 転職の際に気をつけたほうがいいことを知りたい
このような方向けの記事です。
転職というのは上手くいけばめちゃくちゃハッピーになれます。
その反面で、転職はしたものの失敗してしまい「無駄に職歴を重ねただけ」
というケースも決して少なくありません。
このページではIT業界の先輩方の多数の失敗談を元に、転職前にチェックすべき点を7つに分けて詳しく説明しました。
是非参考にしていただければ幸いです。
Contents
転職理由が第三者から見て納得できるものか?
プログラマーが転職に失敗しないために重要なポイントの一点目です。
それは「転職理由が第三者から見て納得できるものか」という点です。
著者はIT業界で多くのSEの転職を見てきました。
- 今の会社がなんとなく気に入らないから
- 今の環境に漠然とした不安を感じるから
- 周りの意見や環境に影響されて転職しなくてはいけないと思った
このようになんとなく転職をするエンジニアというのはほぼ間違いなく失敗しています。
・ただ嫌な環境から逃げてしたいとか、周りに影響されて、などネガティブな理由でないでしょうか?
・本当にエンジニア自身が転職理由について腹落ちしているでしょうか?
・第三者から見ても十分に納得できる転職理由でしょうか?
もう一度振り返ってみましょう。
プログラマーにとって転職は目的でなく手段!目的を明確に
これはエンジニア本人が何が理由でどうしたいかという点が明確でないと起きてしまいがちです。
「転職活動をして他の会社に移籍することが目的」となってしまっている状態と言ってもいいでしょう。
ただこういった状況でも、今はエンジニアは売り手市場ですので別の就職先を見つける、という事自体は難しくありません。
しかしこれは本質的な問題解決になっておりませんし、転職を繰り返す「転職難民」の予備軍になりかねません。
著者の経験からも、こういった理由の明確でない転職はリスクが高いため典型的な失敗例と言えます。
あくまでも、エンジニアにとって転職は目的でなく手段です。
- 自分のキャリア上、今もしくは将来にどういった問題が発生するか
- 転職により何を解決しようとしているのか
- 問題解決のために自分がどのような行動をとるべきか
こういった点を明確にし、そのための手段として転職活動を行うべきです。
もちろんその結果として転職せず今の会社に残る、というような選択肢がベターという事があるかもしれません。
まずはこのように自身の考え方を整理することが失敗しない転職活動においては重要なポイントです。
給料はアップできる?ボーナスは大丈夫?現状維持では意味がないと心得よ
プログラマーが転職に失敗しないために重要なポイントの二点目です。
それは「転職後の給料、年収は本当に上がるのか」という点です。
このケースも上で説明したように「転職自体が目的となっていないか?」という事とも大きく関係がある内容です。
いうまでもなく年収アップ目的の転職であれば「現状維持」では全く目的を達成できてない、ということになってしまいます。
それにも関わらず意外と
- 年収は現状維持
- 年収が多少アップ
- 年収はすぐに上がらないけど将来上がるかもしれない
というような状況で内定承諾してしまう方が多いのが現実です。
会社を辞めて転職活動→なかなか決まらない→妥協して就職
こういう方も大変多いです。
いずれにせよ、「年収の現状維持」これは典型的な転職失敗のパターンである、と認識しておく必要があると思います。
年収目的の転職であればガッツリ上げよ!年収があがらないのは全ては自己責任である!
このことは確かに冷静になって考えてみれば分かるはずです。
ただし実際に転職活動の中で自分を客観視する、というのは意外と難しいものです。
特になかなか転職活動がうまくいかないと「焦り」「早く決めなきゃ」「ここでいいや」
などといった感情が生まれてくるものです。
転職活動が長期化して生活に影響が出始めたり、家庭を持っていたりとプレッシャーがあるとさらにそういった面が顕著になってきます。
ただしここできちんと踏みとどまれるか、というのが転職活動の成否を分けます。
最もよくないのが
- 将来年収が上がるか曖昧な状態
- スキルがついたら年収が上がると言われる
- 資格をとったら年収が上がると言われる
などといった曖昧な条件で妥協し、入社してしまう事です。
少し厳しい見方ですがこういった口約束は基本信じないほうがいいです。
また、もし入社年収が上がらないとしても自己責任です。
企業はなるべく人件費等のコストを削減しようとするのは当然ですし、年収を上げなくてはいけない定めなどありませんから、全てはエンジニア自身がそういった企業を選んでしまうことが悪いのです。
年収にはシビアな意識をもつこと!事前のリサーチを忘れずに
とにかくこういった失敗をしないためには「確定している採用条件の年収」だけにフォーカスして考えるべきです。
でないと何年たっても給料が上がらずまた転職活動をしないといけない、という悲しい運命を辿ることになります。
これは典型的な転職失敗パターンなので覚えていくといいでしょう。
最悪妥協して年収現状維持だとしても、今後の昇給幅によって状況は異なってきます。
このあたりは企業によって本当に千差万別です。
- 昇給ペースが非常にゆるやか
- 40代以降昇給する
- 実力主義で昇給する
- 肩書や役職で大きく年収が異なる
など企業によって様々な特徴があります。
このあたりは事前に転職エージェントに聞いてみるといいでしょう。
企業の考え方や実態をしっていくことによって、年収のギャップによる失敗をかなりの確率で減らせると思います。
プログラマーの転職マーケットを把握せよ!自分のスキルを客観視できていますか?
プログラマーが転職に失敗しないために重要なポイントの三点目です。
それは「転職マーケットと自分のスキルを客観視できているか」という点です。
残念ながら転職しようとするエンジニアの一定数はこの点についてきちんと把握できていません。
その結果、
- スキルやキャリアに見合ってない年収を希望する
- 無謀なキャリアチェンジを希望する
- 残業や勤務地など多くの要望を持ちすぎる
など相当難しい要望を持つことで自身の転職活動を難しくしてしまっています。
もちろん転職活動というのは自身の目的を叶えるための手段なので、
多くの希望を持つこと自体を問題視するつもりはありません。
ただしそれがマーケットのニーズと合致していない場合、ただの夢追い人です。
もしかしたら全ての希望に合致するような企業がないとはいいません。
ただしそれは草野球選手がメジャーリーガーを夢見るようなものです。
残念ながら夢かなわず徒労に終わる可能性が極めて高いと言えるのではないでしょうか。
転職活動もビジネスの一環である。エンジニアは合理的な判断を
当然ですが、転職活動もビジネスの一環です。
時間というリソースは限られています。
その中で、なるべく希望に近い企業に転職するためには、できる限り戦略的であることは必須だといえます。
とはいえ、自分のスキルやキャリアを客観視するのは大変難しいものです。
ほとんどのエンジニアは「転職希望者」であって「転職市場のプロ」ではありません。
自身の希望がマーケットニーズに合致しているかという判断基準を持っていなくいのはある意味当然です。
この問題の一番の解決手段は簡単です。
IT業界の先輩や、専門家に相談することです。
特に転職エージェントは多数の転職成功のナレッジを保有しています。
客観的なアドバイスやもらうにはうってつけの相手ですし、
転職を合理的に進めるのはエージェント利用はある意味必然といっていいでしょう。
仕事内容は納得できるか?本当にスキルアップに繋がる?
プログラマーが転職に失敗しないために重要なポイントの四点目です。
それは「仕事内容とスキルアップに繋がるか」という点です。
特に、
- 仕事内容が嫌で転職活動をしている
- 今の現場ではスキルアップが難しいので転職している
- 転職してキャリアを構築したい
というエンジニアにとっては非常に重要なポイントになってきます。
客先常駐は絶対NG!面接時にきちんと見きめよう
まず絶対に忘れてはいけないのが「客先常駐の会社は絶対にNG」という点です。
これは何故なのでしょうか?
客先常駐型のビジネスの場合、エンジニアの都合よりも会社の都合がどうしても多くなります。
そのため作業内容やスキルアップという観点からみると最悪の環境で長期就業せざるを得なくなってしまうのです。
もちろん必ずしも希望の案件に入れない、というわけではありません。
ただしそこは完全な運まかせになります。
派遣型ビジネスの場合、待機リスクが常につきまといます。
そのためエンジニアとしてはじっくり案件を選びたいのに、会社としてはなるべく早く現場を決めたいというような
対立構造が生まれます。
ここであまりワガママを言えないのが会社員の悲しさです。
本当はあまり行きなくない現場にいく、無為な時間を過ごすことになるわけです。
これは派遣会社に転職した場合の典型的な失敗例と言えるでしょう。
プログラマーとしてのスキルアップの方向性について
また、仕事内容の希望やスキルアップが理由で転職する場合は「本当に方向性が正しいか」という事についてじっくり考える必要があります。
著者が転職相談を受けていると、どう考えても方向性に問題がある場面に沢山出会います。
- 特定の言語や技術に固執しすぎてしまう転職
- 年齢やスキルと全くマッチしていない転職
などがよくあるケースです。
こだわりすぎに注意!特定の言語や技術に固執しすぎてしまう転職
例えば●●という開発言語をやりたいから転職します、というパターン。
その言語5年後あるの?とかいうようなこともありますし、もう少し長いスパンで考えたほうがいい事もあります。
開発言語の本質など同じなので、特定言語だけにこだわるというのはナンセンスです。
もちろんエンジニアであれば技術にこだわりを持つのはいいことです。
ただし近視的なっているSEが非常に多いのが心配です。
本当にその言語や技術は一過性のものでないか。長期的なスパンで見た時に有利な決断と言えるのか、など俯瞰してみることがより
重要なのではないでしょうか。
本当に大丈夫?年齢やスキルと全くマッチしていない転職
これはピンとこないかもしれませんので簡単に説明させていただきます。
例えば20代のSEが組み込み系に転職したり、汎用機の開発している企業に転職したりというケースですね。
もちろんこれが絶対にダメとはいいませんが将来性という観点で見ると大いに疑問です。
あるいは50代になって最新の技術を追い求めて転職を希望するケース。一体あと何年仕事するの?といいたくなるような
転職希望者もいます。
もちろんこういった希望も頭ごなしにダメとはいいません。
ただしスキルアップの方向性や失敗しない転職という観点からみるとどう考えてもおススメはできません。
やはり市場のニーズと自分の強みを本当に生かしているか、という点から判断することが無難であると言えるでしょう。
労働時間は大丈夫?残業少なめなど甘い言葉に騙されないように!
プログラマーが転職に失敗しないために重要なポイントの五点目です。
それは「労働時間と残業について」という点です。
残業ほとんどなし、少ない、という甘い言葉に騙されて地獄を見るというエンジニアは今も全く減りません。
確かに残業はIT業界で開発の仕事をする以上は避けることができないものです。
どうしてもイレギュラーな事態の発生やトラブル対応などというものは発生しますし、ある程度の我慢は仕方がない面もあります。
とはいえ本当にひどい現場はメチャクチャな残業を強制してきたりします。
このあたりは転職に失敗しないためには絶対になんとかしなくてはいけない問題です。
入社後では手遅れになる!稼働についてはできる限りのリスクヘッジを行おう
著者も経験がありますが、労働時間の管理や労務の管理がずさんな企業に入ってしまうとあとの祭りです。
正社員で転職する場合、残業をしない契約を締結することは現実的ではありません。
残業はあまりない、と事前に言われているとしてもそれは個人の価値観によって大きく異なるものです。
面接官は毎日2時間の残業など残業に入らないよね、と思っているかもしれませんから。
いずれにせよこのあたりは入社後に問題があっても如何ともしがたい問題です。
- 客先常駐の企業は絶対に避ける
- ブラック体質の中小企業を見極める
- ネットなどでなるべく企業の情報を集める
などで、少しでもリスクヘッジし自分の身を守ることが大事になってきます。
また、転職エージェントに相談するのも非常に有効な方法です。
転職エージェントの場合、その企業の内情や社風など、外部の転職者が知りえない情報を保有しています。
入社後の残業時間で失敗しないためにはこれが一番安全な方法かもしれません。
会社としての安定感は大丈夫?福利厚生はしっかりしていますか?
プログラマーが転職に失敗しないために重要なポイントの六点目です。
それは「会社の安定感と福利厚生」についてです。
これは特に若いSEに多い失敗パターンです。
結論から言うと「資本金の少ない零細企業は絶対に辞めたほうがいい」という事です。
それは何故なのでしょうか?
零細企業やベンチャーほど勧誘に必死!会社を魅力的に見せようとする
ベンチャー企業では人材の確保が非常に困難です。
それは大企業に比べて
- 資本金
- 将来性
- 福利厚生
- 年収
- ネームバリュー
などありとあらゆる面で負けているからです。
だからこそ、エンジニアの採用には一生懸命になります。
必死で口説きますし、大きな夢を語ります。
そしていかにいい会社かということを熱弁するでしょう。
しかしながら実態は吹けば飛ぶような零細企業がほとんどです。
入社したものの内情をしってガッカリ、というようなベンチャーが大多数を占めていると考えて間違いありません。
何も自分から好き好んでいばらの道を歩む必要はありません。
よほどの理由がない限り、大企業のほうがエンジニアにとっては失敗が少ないと覚えていくといいでしょうか。
退職金は?老後は大丈夫?40代以降の転職は絶対に避けたい!
単純に年収だけではありません。
退職金や福利厚生面で大きく差がつくのが大企業とそれ以外です。
老後の事まできちんと考え、ずっと働けるかという観点で会社選びするといいでしょう。
40代以降の転職は非常にハードルが高くなります。
できり限り早い段階でホワイト企業に潜り込みキャリアを積むのがおススメです。
このあたりをきちんと考えず適当なベンチャーに入ると、待っているのは悲惨な40代です。
失敗を避けるためには絶対に知っておきたい考え方です。
社風はあっているか?人間関係は問題ない職場だろうか?
プログラマーが転職に失敗しないために重要なポイントの七点目です。
それは「社風と人間関係」についてです。
どんなに年収が高く、作業内容がマッチしている企業に転職したとしても人間関係に問題があれば
それは転職に失敗してしまったと言えるでしょう。
転職後のミスマッチの最大の理由が人間関係です。
(参考:転職会議Report)
一口に人間関係、といっても千差万別です。
パラハラやモラハラがはびこるような現場も決して少なくありませんし、転職者側に原因があるケースもあります。
大事なのは自分のあった社風を企業を選ぶことと、円滑にコミュニケーションをとる努力をすることです。
もちろん人と人なのでそれでも合うあわないはありますし、何かをきっかけに悪化する事もありがちです。
重要なのは少しでも失敗の確率を減らす工夫をすることです。
人との相性は大事!社風は事前にリサーチしていこう
多くの場合、社風にマッチした人間を採用するため何となく社員の雰囲気や系統が似てくるという傾向があります。
ですから、自分のチームの上司や同僚一人一人との相性を知ることは難しくても
事前に社風を知っていくことで人間関係の軋轢やアンマッチが発生する確率を下がることができます。
社風を知りたい場合は、転職エージェントに聞くのが一番です。
紹介される企業や担当者、企業が求めているキャラなど重要な情報を持っているためです。
企業が求めている人物と自分のキャラクターが合わない場合は人間関係で失敗する確率も上がることでしょう。
このあたりを事前にリサーチしておくことがプログラマーの転職での失敗を避ける大切なポイントです。
まとめ。転職エージェントを使うことを忘れずに!
いかがでしょうか?プログラマー転職の失敗を避けるためのポイントをまとてみました。
退職のターゲット日が確定したら早速転職活動をしましょう。
転職の手法としては、転職サイト登録と転職エージェントを使う2パターンあるのですのが、転職エージェント利用が断然おススメです。
理由はいくつかあります。
転職サイトの場合登録してポチポチして活動が楽に見える反面、
・実は面接にいったら客先に派遣される会社だった
・合格でたものの結局年収アップしなかった
・常に大量募集している企業がある
・隠れブラック企業だった
・入社前と入社後で言っている事が違う
など結構地雷企業が潜んでいて、なおかつそれを見分けるのが難しいです。
(求人サイトには企業のいい面しか載せないのは常套手段ですから)
なるほどね。
年収アップや転職失敗のリスクを考えたら結局エージェントを使うのが効率的なんだよね。
勉強になります。
その点、転職エージェントは
・きちんと企業を把握した営業担当から説明を聞ける
・年収アップの交渉を任せられる
・自分の希望を伝えマッチした企業の紹介が受けれる
というメリットがあります。
ということで効率的に転職活動を進めるなら転職エージェントがおススメです。
当サイトおススメの転職エージェントもご紹介しておきますので、まずは登録して転職活動をスタートさせよう!
まずは登録して相談だね。自分にあったエージェントを見つけよう。
は~い。