このページではSE辞めたい新卒エンジニア向けに、
「転職すべきか」「残るべきか」というのを理由別に回答しました。
SE辞めたい理由や、職場を変えたい理由は皆それぞれ。
ただしIT業界ではだいたい理由はパターン化しています。
著者は新卒でSIerに入社し、同じように悩む若手SEをたくさんみてきました。
先輩の経験が少しでも参考になればと思います。
新卒で入社した会社を転職するかはみんな悩むよね。
そうそう。参考にしてみてね。
Contents
新卒で入った会社を転職するか?残るか?理由別で分けてみた
新卒で希望に満ちて入社したものの、半年後や一年後には
「こんなはずじゃなかった・・・」「転職したい」
と言っているSEはとっても多いです。
というより毎年大量のエンジニアがこういう悩みを抱えて転職しているんですね。
そのギャップがどこから生まれてくるか、というのは説明していると
長くなってしまうので割愛させていただきます。
みんな通る道なんだよね。
とにかく、みなさんSEを辞めたくなる理由は実は何パターンかしかありません。
転職したほうがいい場合と転職しないほうがいい場合に分けて詳しく説明していきます。
●転職したほうがいい場合
・客先常駐や特定派遣の場合
・年収が極めて低い場合
・パワハラ、モラハラが横行している現場の場合
・会社の将来性が不安な場合
・スキルアップが望めない場合
●転職しないほうがいい場合
・スキル不足や仕事についていけてない場合
・大手企業や優良企業に勤めている場合
一つ一つ説明していきます。
客先常駐や特定派遣の場合
まず新卒SEが辞めるべき最も大きな理由はこちらです。
知らずに入社したら客先に派遣される、というケースですね。
多くの新卒がハマるパターンです。
これは理由を問わず即転職したほうがいいのは間違いありません。
何故そこまで客先常駐や特定派遣がヤバいのでしょうか。
デメリットは数え上げればきりがありません。
・給与が安い
・キャリアアップできない
・スキルが身につかない
・将来性がない
・解雇や減給のリスクと背中合わせ
・福利厚生や退職金に問題がある企業が多い
などなど。
要は「使い捨てにされる」ため「将来性がない」
という点に凝縮されます。
新卒の場合、入社一年目や二年目はIT業界で働ける楽しさがあります。
ただしそれ以降は「楽しい」という感覚だけではダメです。
派遣型SEの場合キャリアアップができないのが致命的なんだよね。
「キャリアアップ」「スキルアップ」「年収アップ」など自分の市場価値の向上を狙う必要があります。
ただし客先常駐の場合、常駐先や案件も会社主導で決められることがほとんど。
キャリアアップとは無縁の「ただの会社の駒」になってしまうケースが圧倒的に多いのが現実です。
こういった事は業界に何年かいないとなかなかエンジニア自身が気がつきません。
客先常駐や特定派遣の会社が「人売りIT」「新卒エンジニアを騙して搾取している」などと言われるのもこういった背景があります。
ということでもしあなたが客先常駐パターンであればすぐに転職をしたほうがいい最もわかりやすいパターンです。
これに該当する人はすぐに転職すべし。
派遣SEの転職先については詳しく別ページで解説したよ。
年収が極めて低い場合
これも転職をしたほうがいいパターンです。
ちなみに客先常駐や特定派遣、SES企業の場合は年収が著しく低い傾向になるため、
上段の項目ともリンクする内容です。
エンジニアの場合、
・売り手市場
・新卒と同年代で独立し、稼ぐフリーランスも多い
などの状況を加味すると、「安い給料で働かされている」というのは大きなデメリットです。
売り手市場
メガベンチャーや、自社サービスを展開している企業などは優秀なエンジニアを囲い込もうとする傾向があります。
その際には新卒や第二新卒であってもかなり高水準の年収を保証します。
・一定のスキルがある
・ポテンシャルが高い
・技術に対して貪欲
こういったエンジニアは年齢関係なく引く手あまたです。
低い年収で働いている意味は全くないといっていいでしょう。
問題が「年収」という事でだければ転職によって簡単に解決することは間違いありません。
まずは転職市場の相場を知ることが大事だよね。
新卒と同年代で独立し、稼ぐフリーランスも多い
最近では20代そこそこで独立しフリーランスエンジニアが非常に増えてきています。
著者の知り合いでも経験一年程度の若手で月100万円程度稼いだりもしています。
クラウドソーシングなどをはじめとし、フリーランスエンジニアの受注チャネルが増えたことが背景にあります。
またフリーランスエンジニア案件に若手向けが多い事や、フリーランスエージェントが増えてきていることなども若手が活躍できる原因といいっていいでしょう。
フリーランスエンジニアになることによって「年収」という問題は非常に簡単に解決するでしょう。
20代フリーランスの話はこちらで詳しく書きました。
確かに若手でも稼げる環境は整っているよね。
パワハラ、モラハラが横行している現場の場合
これは問題外です。
上司を含め、職場の環境や社風というには個人の力では変えられません。
特にエンジニアの現場の場合、
・PM
・リーダー
・先輩
・クライアント
など様々な利害関係者と一緒に仕事を進めていかなければいけません。
自分一人が頑張っても、ヤバい人たちに囲まれたら逃げることはできません。
そしてそういう人たちに遭遇する確率は結構高い。
著者も経験があるのですが何故かIT業界には「全く相手のことを配慮できない人種」「無茶と無茶とも思わない人種」というのが一定数存在します。
職場によってはそういった人と場長期的なお付き合いをしなくてはいけないケースもあります。
(下手したら一生関わらなくてはいけないケースも)
こういった人種と一緒に仕事をすることは大きなストレスを抱えます。
ストレスは精神面だけでなく、実際に病気の原因にもなります。
ストレスを感じながら長期的に我慢し働く、ということがどれほどのリスクか、と考えたら「すぐに転職活動する」という判断以外は考えられません。
実際鬱になったりする人も多いよね。
会社の将来性が不安な場合
新卒で入社した直後は、会社全体のことを見渡す余裕はなかなかありません。
ただし入社してしばらくたち、企業の体質など色々なことが分かり始めると
一気にアラが見えてくるパターンがよくあります。
著者の経験だけでも、
・給与が予定と違っていたor当初と言っていることが違う
・経営陣が頼りないor怪しい
・経営方針がコロコロかわる
・離職率が高い&退職者が多い
・会社のルールがよく変わる
こんなことはザラです。
恐ろしいことにとにかく新卒採用しちゃいました、というような会社もあるんだよね・・・。
特にスタートアップやベンチャーなどはその傾向が顕著です。
経営陣のスキルや経験値も低いですし、将来性ははなはだ疑問、というケースはIT業界あるあるといってもいいでしょう。
・経営陣に惚れている
・事業に将来性を感じる
・高待遇
・ヘッドハンティングされた
など特殊な事情がない限りどんどん転職してしまったほうがいいでしょう。
何故なら何かあった時に犠牲になるのはいつも社員(エンジニア)です。
双方の信頼関係が成り立たない上に、一方的にエンジニアがリスクを負うような環境で働く意味は全くといってありません。
一生働くつもりなのに、会社に対する信頼感を失ったら終わりだよね。
スキルアップが望めない場合
新卒で入社した後の数年はエンジニアにとって何よりも大事です。
ここで同年代のエンジニアと差がつきますし、将来のキャリアにも影響がでてきます。
著者の知り合いの例でいうと、
・入社後何年もテスターをやらされた
・開発希望で入ったのにインフラ保守をやらされた
・インフラエンジニアを希望しているのにPMO補佐をずっとやらされた
・インフラエンジニアで運用監視からステップアップできない
・オープン系開発がやりたいのに汎用機の開発現場にいかされる
などなど。
本人の希望と異なる環境で働かされるケースは大変多いです。
これで泣かされているエンジニアは毎年3万人はいるはず(数字適当)。
SEが最もスキルを伸ばせるのは現場です。
何しろ一日8時間業務で触っていますし、先輩や周りに聞きながら仕事をできるので
成長スピードが独学とは全く異なってきます。
もし自分のスキルアップでない環境に一年いたらそれだけで大きく同年代のエンジニアに差をつけられていると思ったほうがいいでしょう。
なお3年という遅れはIT業界においては致命的です。
これがスキルアップができない場合に即転職すべき理由です。
遠回りしている時間はないと心がけましょう。
スキル不足や仕事についていけてない場合
スキル不足や仕事についていけていないことが理由の場合は転職しないほうがいいです。
理由は簡単です。
仮に転職したとしても同じことが起こるからです。
スキル不足の場合は周りの環境よりは単純に自分の勉強不足に原因があることがほとんど。
今ですと、
・ネット
・書籍
・オンライン/オフラインスクール
など知識を得る手段はいくらでもあります。
まずは、
・何がわからないのか
・周りの人に比べ何が劣っているのか
・自分が強化したほうがいい点
などを客観的に知るようにしましょう。
そのうえで対策をとれば、一定のレベルのSEになるのはそこまで難しくないことです。
環境を変える前にまずは自分を変える努力をしてみましょう!
環境を変えても自分が変わらないと意味がないパターン。
大手企業や優良企業に勤めている場合
ちょっとこれは微妙なラインで判断に迷うところではありますが。
私の経験上、大手企業や優良企業の場合は転職しないほうがいいケースがあります。
何故かというと、
・今より高待遇の企業が見つかりにくい
・将来的に年収が上がる可能性が高い
・福利厚生などが充実していることが多い
・40代以降も安泰である可能性が高い
など諸々の理由からです。
勢いに任せて転職するのもいいですが、
転職後「しまった」とおもっても後の祭りです。
今あなたが不満に感じている内容が一過性のものかどうかもう一度よく考え決断してもいいと思います。
何しろ世の中には退職金さえだせないIT企業もたくさんありますから。
これは結構シビアな問題。色々な方面からじっくり考え判断しよう。
人生は有限である!無駄な時間を過ごすな!今すぐ転職せよ!
ここにとっても優秀なAさんとそうでもないBさんがいたとします。
めちゃくちゃいい現場でBさんが働き、クソみたいな現場でAさんが1600時間作業したとしましょう。
一瞬でスキルは逆転してしまいます。
これは本当です。どんな優秀な人も環境次第でダメリーマンになります。逆もしかり。
ぶっちゃけ1600時間あればほとんどの国家資格を取得できますし、それくらいインパクトのある数字だ、ということを理解しましょう。
何が言いたいか、というとエンジニアの場合環境が全て、ということ。
自分の3年後、5年後、将来を真剣に考えたら無駄な時間を過ごしている余裕など一切ないということに気がつくはずです。
転職に成功して年収1000万円オーバーの高収入エンジニアというのはもれなくこういった意識を持って仕事に取り組んでいます。
あなたは今の環境で満足していますか?無駄な時間を過ごしていませんか?
惰性を捨て、すぐに行動すること。それが成功の秘訣です。
人生の時間は有限である。成功しようと思ったら時間をより効率的に使うこと。現場は選べない、年収は低い、キャリアは積めない客先常駐SEをしてる時間はあなたにはないはずだ。それに気がついたらすぐに転職活動をしてほしい!
まとめ
新卒でSE辞めたい人の傾向と対策についてまとめてみました。
客先常駐や特定派遣のいわゆる「人売りIT」企業の危険さに気がついた賢明な皆さんはすぐにでも転職活動を始めるべきです。
理由はいくつかあります。
・若いほうが市場価値が高く転職しやすい
・客先常駐SEは低年収が多いため、容易に年収がアップできる
・40代になると転職先の選択肢が非常にせまくなってくる
などなど。
転職は少しでも若いほうが簡単なのは言うまでもありません。
また、若い時期の就職企業が生涯年収を大きく左右します。いかにここに気がつき早く転職活動するか、というのが派遣SEにとってのポイントになります。
生涯年収に影響があると思うと早く動かなくちゃ!となるよね。
転職に成功するために!転職エージェントを使うことを忘れずに!
退職のターゲット日が確定したら早速転職活動をしましょう。
転職の手法としては、転職サイト登録と転職エージェントを使う2パターンあるのですのが、転職エージェント利用が断然おススメです。
理由はいくつかあります。
転職サイトの場合登録してポチポチして活動が楽に見える反面、
・実は面接にいったら客先に派遣される会社だった
・合格でたものの結局年収アップしなかった
・常に大量募集している企業がある
・隠れブラック企業だった
・入社前と入社後で言っている事が違う
など結構地雷企業が潜んでいて、なおかつそれを見分けるのが難しいです。
(求人サイトには企業のいい面しか載せないのは常套手段ですから)
なるほどね。
年収アップや転職失敗のリスクを考えたら結局エージェントを使うのが効率的なんだよね。
勉強になります。
その点、転職エージェントは
・きちんと企業を把握した営業担当から説明を聞ける
・年収アップの交渉を任せられる
・自分の希望を伝えマッチした企業の紹介が受けれる
というメリットがあります。
ということで効率的に転職活動を進めるなら転職エージェントがおススメです。
当サイトおススメの転職エージェントもご紹介しておきますので、まずは登録して転職活動をスタートさせよう!
まずは登録して相談だね。自分にあったエージェントを見つけよう。
は~い。