このページでは客先常駐での修羅場や理不尽なクソ現場の思い出についてお話していこうと思います。
- 客先常駐SEから脱出したいと思っている
- 客先常駐でストレスが溜まっている
- 客先常駐で理不尽な思いをしている
こういった方向けの記事です。
著者は現在はフリーランスエンジニアとして活躍していますが、以前は客先常駐SEでした。
そこではこの世のものとは思えない理不尽な出来事がたくさんあったのを昨日のことのように思い出します。
今客先常駐SEとして大変な思いをしている方は是非参考にしてみてください。
Contents
飲み会は強制参加!クソのような体育会系ノリの現場
客先常駐SEは派遣先を選べません。
とにかく飲み会が好きな集団がいる現場に派遣されたりすると最悪です。
彼らは何かにつけて飲み会に誘ってきます。
- 歓迎の飲み会
- 納品後のお疲れ飲み会
- 退職者の送別飲み会
- なんとなくの週末飲み会
- 誰かの愚痴を聞く飲み会
こういった飲み会を勝手に開催する分には全くいいのですが、問題なのは「強制参加の飲み会」の現場があることです。
もちろん法的な拘束力はないので断り続ければいいのですが、それは鋼鉄のようなメンタルが必要です。
職場の人間関係や仕事のモチベーションにも影響してきますし、こういった余計な労力は使わないにこしたことはないですよね。
客先常駐はガチャ。とっとと転職しよう
著者が以前経験した現場もこの手の社風でした。
- 今日は疲れているから早く帰りたいな
- 買い物をして帰りたいな
と思っている時に限ってガンガン誘ってきます。ちなみにこれは昭和の話でなく、割と最近あったことです。そして2018年現在も多く見られる景色です。
客先常駐はガチャです。
現場を自分で選べない以上完全に運を天に任せるしかないのです。
大変いい環境の現場もあればこのようにクソ現場に派遣されることもあるのです。
そうなってしまったらただ心を無にして契約満了を待つしかありません。
(過去の私がそうでした)
こういった社畜に成り下がってストレスを抱えるくらいであればさっさと転職すべきなのです。
経歴詐称が当たり前!?業界の闇を見たヤバすぎ現場
とにかく客先常駐や派遣業界はブラックボックスが多すぎます。
著者が見た中でも衝撃だったのが「経歴詐称」です。
具体的にはどういうことでしょうか?
著者が見た経験を詳しく話していきます。
ケース①新卒一年目が四年目に!?
これは大手ベンダーに中小のSES企業が入りこんだ時の話です。
仮にこのSES企業をA社としましょう。
A社の社員のエンジニアが大手ベンダーに常駐することになったのですが、彼は新卒一年目。
しかし何故か現場では新卒から四年目の子、ということになっていました。
彼はなんと面談時にA社に経歴書を書き換えられていたのです。
そのうえで口裏を合わせるように、とA社の営業に指示されたとか。
笑ってしまいますよね(笑)
そんなのさすがにバレるだろ?と個人的には思うのですがなんとか乗り切ったようです。
営業の方曰く一年目だと採用にならないから、というのが理由のようですが
コンプライアンスという言葉が全く通用しない企業が存在することを知りました。
ケース②67歳が58歳に!?フリーランスエンジニアの悲哀
こんなこともありました。
著者の現場に58歳のフリーランスが入ってきたいのですが、数日もしないうちになぜか彼はこなくなってしまいました。
詳しく話を聞くと彼は本当は67歳だったとのこと。
入場後のIDチェックで発覚して即退場になってしまいました。
さすがに67歳のフリーランスエンジニアだとなかなか常駐現場を見つけるのは難しいですよね。
そのため必死になって誤魔化した、という訳なのですがばれるという可能性は考えなかったのでしょうか?
これは理不尽や怒りより悲しい気持ちになった出来事なのでよく覚えています。
SES会社に騙された・・・?悲惨な若手エンジニア
客先常駐SEをやっていると人の入れ替わりが激しいため、様々な人と出会う機会があります。
中でも多いのが「騙されてよくわからないうちに派遣されている若手エンジニア」です。
彼らは多くが新卒でSES会社に入社します。
SES会社は社員をより多く採用するために言葉巧みに求人広告をだし魅力的な会社であることを
アピールします。
- ベンチャー企業
- 風通しのいい社風
- 自社開発や自社サービス
- 社員が仲良し
などといってとにかく人を集めます。
実際に入社したら自社開発はほんの一部で、ただの人売りIT企業だったという会社はごまんとあるわけです。
新卒や20代の若手は「IT業界とはこういったものか」と知らず知らずのうちに客先常駐SEにされてしまうわけです。
こういったエンジニアの多くが搾取され低年収であったり、自分のスキルアップが望めない現場に飛ばされ「何故こんな仕事をしているんだろう」という気持ちで悶々と働いています。
著者はこういった若者の悩みにたくさんのってきました。
来なくなる、バックレは当たり前の炎上現場
客先常駐で最も避けたい現場の一つが「炎上している現場」です。
当たり前の話ですが、自社だけでリソースが十分で納期に余裕があるようなプロジェクトでは
わざわざ外部からエンジニアを受け入れる必要がありません。
逆にいうと炎上しているプロジェクトは頻繁に人の募集をかける必要があります。
客先常駐SEや派遣SEの場合、比較的短期間で色々な現場に派遣されるケースが多いため必然的にこういった現場にあたってしまう可能性が高くなるわけです。
派遣SEは使い捨ての駒であることを実感する
こういった炎上プロジェクトを経験すると派遣エンジニアはただの使い捨ての駒の一つにすぎないことを
実感します。
- 変わりの人材はたくさんいる
- 文句をいわず指示通り作業をする人が重宝される
- 体がタフであるとなお良い
実際現場のマネージメント層はエンジニアをこんな風にしか思っていません。
SIerの開発現場はクリエイティブ性のかけらもありません。
ただ人海戦術でゴリゴリ開発をし納期に間に合わせるだけなので、ソルジャー系エンジニアであればあるほどいいのです。
実際炎上プロジェクトでは人がいきなり来なくなったりバックレたりは日常茶飯事です。
SIer側からしたら人材の調達ルートはいくらでもいいのでまた補充すれば何の問題もありません。
このような現実を知ると「客先常駐SEの存在意義とはいったい何だろう?」と考えざるを得ません。
理不尽に切られる恐怖のパワハラ現場
客先常駐と切っても切れない関係にあるのが「パワハラ」です。
著者も実に多くのパワハラ現場を目撃しておきました。
IT業界の開発現場では、様々な利害関係者がいて一緒に仕事をしています。
「明らかに強い立場」と「明らかに弱い立場」という極端に立場が異なる人達が
同じ業務に携わっているのですからパワハラはおこるべくして起こっていると言えるでしょう。
ボスの怒りに触れたら即退場!?苦痛すぎる圧迫感
著者の経験を少しお話させてください。
大手金融系の案件に入っていた時の思い出です。
そこでは現場のプロパー(ボスと呼ばれていたのでボスとよびます)が絶対的な権力を握っていました。
外注SEの面談も彼が行っておりました。
ところがボスの面談は大変いい加減なものでした。
そのため、スキル面の精査をしっかりせず経験が浅くスキルもおぼつかないエンジニアがたくさん集まってきました。
そういったエンジニアなのでミスも多く、ちょっとしたことでボスの怒りにふれることがままありました。
派遣会社との契約などお構いなしで気に入らないことがあったらその場で帰らせて契約終了にしようとしたことも一回や二回ではありません。
「あんたが採用したんだろ・・・」と皆思っても怖くて誰も言えませんでした(笑)
今思えばギャグのような現場でしたが、こういったパワハラ系のクソ現場は日本中に溢れているのです。
クソ現場の常駐から脱出して年収UPを果たしたエンジニアに話を聞いてみました
具体的には、システム開発の仕様設計の段階から顧客に提案できるようになったし、開発途中で仕様変更が必要と判断した場合には、顧客に提案し受け入れてもらえるケースも多々あります。そして、部下に対して仕様変更の作業を指示し、効率的なシステム運用ができるよう作業を誘導することができるようになりました。このため、自分の強い影響力のもとでシステムが完成していくことに喜びを感じています。
まとめ
客先常駐のクソ現場の体験談についてまとめてみました。
客先常駐のやばさが少しでも伝われば幸いです。
本文を参考にするまでもなく派遣型のエンジニアで働くのはデメリットが大きすぎるためなるべく若いうちに転職して脱出することをおススメします。
それは年収や将来性以外にも
- 若いほうが市場価値が高いため転職が容易である
- 客先常駐SEは低年収が多いため、転職で年収アップする可能性が高い
- 30代後半や40代になると転職先が限定される選択肢が少なくなってくる
という理由がありざっくばらんに言うと若いうちならば何とかなるという現実があるからです。
いかにここに気がつき若いうちに転職活動するかというのがエンジニアの一生を左右します。
転職サイトは使うな!失敗しないためには転職エージェントを利用すべし
退職のターゲット日が確定したら早速転職活動をしましょう。
転職の手法としては、転職サイト登録と転職エージェントを使う2パターンあるのですのが、転職サイト利用はおススメしません。
理由はいくつかあります。
転職サイトの場合登録してポチポチして活動が楽に見える反面、
- 実は面接にいったら客先に派遣される会社だった
- 入社後に初めて知らされるような情報があるケースがある
- 大量採用企業や隠れブラック企業が潜んでいて判別ができない
- 会社の雰囲気や開発手法など分からない点が多すぎる
などの大きなリスクがあります。
その点、転職エージェントは
- 企業の社風や環境などリアルな情報を事前に入手できる
- 年収アップの交渉を任せることができる
- 面接対策や企業ごとの対策ができ効率がいい
- 自分の希望にあった企業の紹介を受けることができるので楽
というメリットがあります。
入社後の「こんなはずじゃなかった!」とミスマッチを防ぐ意味でも転職エージェントを使うのはマストといえるでしょう。
善は急げ!著者おススメの転職エージェントもご紹介しておきますので、まずは登録して転職活動をスタートさせてみてください。