このページでは客先がつまらない理由をまとめてみました。
客先常駐で「仕事が楽しい」という人はごくごく一部です。
多くは「つまらない」もしくは「惰性ですごしてる」
という感想を持って仕事をしているのが現実です。
これは何故なのでしょうか?
理由を4つにポイントを絞って解説してみました。
参考にしてみてください。
Contents
クリエイティブな仕事が少ない
まず客先常駐の仕事をつまらなくしているとして「クリエイティブな仕事が少ない」という事が言えます。
もちろん全てとはいいません。
ただし世の中の客先常駐の派遣先は圧倒的に「SIer絡みの大規模システム」の割合が多いです。
全部ではないけどね。
こういった仕事は
・納期に間に合わせるために人海戦術でなんとかする
・与えられた作業を滞りなく完了させる
・開発手法や作業フローなどガチガチに固められている自由度の少ない作業が多い
というような特徴があります。
こういったクリエイティブでなく自由度の少ない仕事をこなすのはSEにとっては
ただの「作業」で苦痛でしかありません。
客先常駐SEがつまらない、と言われるのはこうった背景があります。
流れ作業みたいな現場が多いのは間違いないよね。
単純作業や指示通りの作業が多い
上述したようにSIerの仕事は単純作業が大変多いです。
もちろん全てではありません。
ただし外注派遣先になるような現場は圧倒的にこういった業務の割合が多いのです。
理由は簡単です。
特に客先常駐の現場では
・とにかく頭を使わずに手をうごかしてほしい
・言われたことをやってほしい
・雑用も当然やってほしい
こういった人材のニーズが非常に高いわけです。
ソルジャーみたいな人を探しているわけね。
絶対に嫌だ・・・
仮に効率的でないにせよ、開発手法や作業のやりかたについてゴチャゴチャ言う人は
全く必要としてません。
巷でいう「IT奴隷」という言葉が使われるのは、こういうソルジャー型SEが歓迎されていることも影響しているようです。
人間関係が希薄である
次に客先常駐がつまらないと言われる理由はこちらです。
仕事をする際に何を重視するか?という質問に対して「人間関係」と答える
人は多いですよね。
開発は一人ではできません。
基本的にはチームでの作業です。
どんなに楽しい作業でも、「隣にいるだけでイライラする」メンバーが一緒であれば
それはストレスになりますし楽しい環境とはいえませんよね。
客先常駐の場合、環境を選べないからなあ。
ですので、
人間関係≧作業の楽しさ
になる人は多いのではないでしょうか。
客先常駐がつまらないのは人間関係の問題も多くの原因を締めます。
・人間関係が希薄
・社風があわない
・職場を選べない
・外注なので馴染めない
などなど。
様々なパターンに分かれます。
客先常駐でなく自社開発であれば、一緒に仕事するメンバーや社風など
事前にある程度はわかりますよね。
「あう、あわないな」というのは事前に察知できます。
ただし客先常駐は完全な運任せです。
どう考えたってヤバそうな人間関係の現場でも回避することができません。
そういったエンジニアにとっては非常にリスキーな構造が「客先常駐つまらない」に繋がっているのは間違いありません。
本当に人間関係が悪い現場も多いからね。
くわばら、くわばら。
外注とプロパーで扱いが違う
こういった事例で顕著なのが「外注の扱いがひどい」という例ですね。
IT業界や客先常駐においてあらゆる現場でみられます。
具体的に言えば、
「外注に対して気を遣わない」「冷たい」
などですね。
「外注の扱いひどすぎ問題」はどこの現場でも見られる。
こえ~
などこういったことが起きるのでしょうか?
理由は簡単です。
外注でくるSEに対しては自社のプロパーと違い長期的な関係を構築する必要やメリットがないからです。
言い方を変えれば気を遣ったりご機嫌をとったりする見返りが少ないからですね。
使えなかったら切ればいいだけですし。
これは現場の社風やプロパーの人間性にもよりますが、
大手の場合あまりにも扱いがひどいケースがあります。
(逆の立場になってみればわからないでもないでですが)
こういったひどい扱いを受けたSEが「客先常駐はクソだ」「つまらない」「転職しよう」となるのは充分理解できるのではないでしょうか。
客先常駐である以上、転職以外に解決方法がない。
感謝されることが少ない
客先常駐がつまらない理由として「感謝されることが少ない」ということもあげられます。
「やりがいがない」と言い換えてもいいでしょう。
理由はどういったところにあるのでしょうか?
客先常駐の場合、上述したように大規模プロジェクトでエンジニアが使い捨てにされる事が
多いわけです。
搾取されている感じが半端ない・・・
給料も安いしね。
大きなプロジェクトが成功したとしても、役員やPMなど一部の責任者の手柄になるだけで
一人一人が感謝されることなどまずありません。
さらに客先常駐の場合プロジェクトが成功したらかといって
「ユーザーに感謝される」「リーダーに褒めてもらう」「自分の評価が高まる」といったこととは無縁です。
エンジニアのモチベーションが上がらないのも致し方ないといえるのではないでしょうか。
頑張ってもこれじゃねえ・・・
SEとしての喜びを味わえない
こういった問題は結構エンジニアとしては深刻です。
客先常駐SEで多いのが「一体何をモチベーションに働いたらいいかわからない」
というケースです。
技術者であれば「スキルアップや技術の向上をモチベーションにすればよくね?」
と思う方もいると思います。
ただし上述したように、客先に派遣される場合それすらままならないことが多いんですね。
客先常駐ですと「ガチガチの環境で言われた通りに作業するだけ」
という職場が非常に多いんです。
さらに感謝もされない、となったらエンジニアにとってはデメリットしかないのはないでしょうか。
技術もあがらん、感謝もされん。いる意味は?ってなるよね。
自社からも感謝はされない
もっというと所属している自社からも別に感謝はされません。
客先常駐SEの場合、まさに出稼ぎ労働者。
雇用会社からしてみれば、
「一月●●万円」
という感じで一定の利益を滞りなく運んでくれればそれだけでOKな訳です。
プロジェクトが成功しようがスキルアップしようが大変な思いをしようが、
ぶっちゃけどうでもいいわけですね。
うう・・・虚しい。
まさにIT奴隷。
何故なら自社の利益にはなんと関係もないから。
もちろん活躍して特別にボーナスがクライアントから払われでもすれば喜びますが、
派遣の世界にそんなものは存在しません。
ということで表面的にはどうあれ、「自社からも感謝はされてない」
というのが現実です。
いくら活躍しようが自社と給与の交渉などしようものなら途端に渋い顔になりますよね?
それが何よりの証拠だといっていいでしょう。
大人の世界は恐ろしいっす。
現場を転々とさせられる
客先常駐がつまらないと感じる理由に「現場を転々とさせられる」
というものあります。
これは客先常駐で働く以上、避けられない問題です。
これの大きなデメリットは、「現場を選べない」「会社の方針によって現場がきまる」「運次第で決まる」という点です。
せっかくいい現場に入れたと思っても予算の都合ですぐに退場になることもあります。
逆にクソみたいな現場がめちゃくちゃ長期化して退場できないこともあります。
あるある。
この部分は派遣型で外注SEとしていく以上諦めなければいけません。
いくまでも立場としては「プロジェクト支援」「期間限定の外注」
なのですから。
結論からいうと、「いい企業」で「長く」働きたいと思ったら客先常駐型でない企業に
転職するしかないわけですね。
やっぱりこれは大きなデメリットだよね。
炎上している現場や劣悪な環境にあたる可能性が高い
さらに恐ろしいのがこのケースです。
外部からSEを受け入れている会社の場合、
・炎上している
・劣悪な環境
・人が逃げ出す
・予算がない
・何かがおかしい
などなど。
特に何かがおかしい、でも改善は行われる雰囲気はない、
みたいな企業が多いわけです。
そして人が逃げたし、募集して、また辞めて、ということを繰り返しているわけです。
客先常駐の場合こういった企業にあたりやすいのが
大きなデメリット。
こういった環境で働いて楽しいと思う人はいませんよね・・・
そしてその点は技術者本人がコントロールしようがない部分である、というのも客先常駐の恐ろしさです。
しかもこういった現場の確率は結構高い。
転職によって客先常駐から抜け出し、コンサルにキャリアアップした人に話を聞きました
前職では、官公庁外郭団体の基幹システムの運用保守事業者として、70名程度で常駐していました。運用保守をしながら、セキュリティインシデントなどがあれば改善提案をし、受け入れられればその設計・構築のプロジェクトが発足し、そのプロジェクトマネージャーを兼任したりしていました。
転職後は、SIerではなくITコンサルタントとして現場を支援する立場になり、請け負った開発業者からの発注で、しかも支援という立場で仕事を請けるので、その向こうのお客様に対する責任がなく、突発的な障害発生時などでも自分の裁量でそれに付き合うか判断できるようになりました。結果として、残業時間も減り、休日出勤はなくなり、家族との時間も持てるようになりました。一方で、今のところは前職での自分の経験を切り売りして仕事ができていますが、直接的に現場に関わっていないため、IT技術動向に対するアンテナは自分の努力で張り巡らさないと、いずれ食べられなくなるのでは、という緊張感を持っています。
まとめ
客先常駐SEが「つまらない」理由についてまとめてみました。
客先常駐のデメリットに気がついた賢明な皆さんはすぐにでも転職活動を始めるべきです。
理由はいくつかあります。
・若いほうが市場価値が高く転職しやすい
・客先常駐SEは低年収が多いため、容易に年収がアップできる
・40代になると転職先の選択肢が非常にせまくなってくる
などなど。
転職は少しでも若いほうが簡単なのは言うまでもありません。
また、若い時期の就職企業が生涯年収を大きく左右します。いかにここに気がつき早く転職活動するか、というのが派遣SEにとってのポイントになります。
生涯年収に影響があると思うと早く動かなくちゃ!となるよね。
客先常駐から脱出するためには?
さて、では客先常駐からの転職先はどういった企業が好ましいのでしょうか?
・自社開発
・大手企業
・社内SE
・定年まで働ける
・40代以降も活躍できる
このあたりをキーワードに企業を探してみるといいでしょう。
また、情報収集と転職活動においては、転職サイトよりも転職エージェントを利用することをおススメしておきます。
理由は簡単です。
・転職サイトは企業が掲載しているため企業によって都合のいい情報ばかりになってしまう
・転職エージェントは社員の声や生の情報、企業をよく知るエージェントから生きたアドバイスがもらえる
からです。
特に若いSEは失敗しないためにエージェントに相談しながら転職活動をするのが無難だよね。
転職エージェントの情報はネットにたくさんありますので、自分にあった会社をみつけてみてください。
せっかくなので当サイトおススメのエージェントも紹介しておきますのでよかったら参考にしてみてください。
まずは登録して相談だね。自分にあったエージェントを見つけよう。