最近では時代遅れの代表的な言語のように言われてしまうこともあるCOBOL。
ただし「COBOLはなくならない」というのも事実です。

このページではCOBOL案件が将来も続く4つの理由をまとめました。
COBOLエンジニアで将来が不安な方や、これからCOBOLエンジニアになる若手のSEの参考になれば幸いです。
では早速見ていきましょう。

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COBOLがなくならない?エンジニアが知っておく基礎知識

どのような言語や技術にも流行り廃りがあります。
近年では非常にハイペースで技術革新が進んでおり新しい言語やフレームワークなどの開発が進んでいます。
COBOLは60年以上の歴史があります。
このような日進月歩の業界において60年前に開発された言語が「化石扱い」されるのはある意味仕方がない面もあります。
しかしながらそんな中生き残っているというのはCOBOLがいかに優れた言語であるかという証明ともいえます。

私

このページではCOBOLがなくならないと言われている理由を何点か上げてみようと思います。

  • 現行の大規模案件が多数稼動しており、保守案件が多い
  • 現行からのリプレース案件も多い
  • 言語自体は拡張され、オブジェクト指向にも対応している
  • エンジニア数が減り、希少価値が高まってくることが予想される

この四点です。
それぞれについて詳しく解説していきます。

現行の大規模案件が多数稼動しており、保守案件が多い

現在の日本では、金融系や流通系をはじめとし莫大な数の基幹システムがCOBOLで開発されています。
単純にそういったシステムを保守するだけでも相当な数の案件が動いています。
また、当然ながら保守だけでなく

  • 追加開発
  • 改修
  • 障害対応

など膨大な工数と作業が発生し続けており、それが今後も継続することが予想されています。
また、その背景にあるコスト面も見逃せません。
一度COBOLで作ったものを多言語に置きかえるには、大変なコストと労力がかかります。
特に金融系などの大規模システムなど全面的にリプレースするのは現実的でないこともあり、今後は現状のシステムをベースにした追加開発や保守案件が継続的に
生まれてくるというわけです。

現行からのリプレース案件も多い

仮に予算を確保して他の言語に刷新するとして元のCOBOLを知らないとなかなかうまくいきません。
例えば、
・COBOL→Java
・COBOL→VB

のようなリプレース案件でも現行システムの理解と開発言語の知見が必要なのはいうまでもありません。
もちろん未来永劫続く言語やシステムなどありえませんから将来的には別の言語に置き換わっていると思います。
としても10年や20年かけて全体の何割くらいの割合であって我々の生きている間はCOBOLは元気に稼働することは間違いありません。
こういった状況がCOBOLがまだまだなくらないと言われている理由です。

言語自体は拡張され、オブジェクト指向にも対応している

それだけではありません。
化石のように言われるCOBOLですがCOBOL言語自体拡張され、2000年代に入ってからはオブジェクト指向にも対応しています。
ですので、今の40代のCOBOLエンジニアは、いわゆる「コボラー」と揶揄されるように、COBOLしか理解できないという人は少ないです。
実は理解できないのではなくただ経験が浅いというだけであってプログラミングの本質というのは実はそこまでかわりません。
今後は色々な開発言語が混在しているような現場も増えてくることが想定されます。
そういった背景もあり今後はエンジニアとしての総合力が試される時代になってきてくるのは間違いありません。

エンジニア数が減り、希少価値が高まってくる

現在はWEB系エンジニアが人気で若手のCOBOLエンジニアは減少傾向です。
当然ながら将来COBOLエンジニアの絶対数は減るでしょう。
(以前のSEですと、C言語やCOBOL言語から学び現場に入りキャリアを積む、という流れが一般的でした。
最近ですと若手のSEはPHPやJavaなどWEB系の言語をまず習得しますし、COBOLに触れる機会すらありません。)

案件はたくさんあるにも関わらずエンジニアが減少すれば、当然ながら希少価値が高まるでしょう。
逆張りというわけではありませんがCOBOLエンジニアというだけで今後アドバンテージになる可能性は十分にあります。
また、上段でもお伝えしたように、COBOLエンジニアの道を進むとJavaの開発ができないか、というと全くそんなことはありません。
プログラミングという大枠は同じなので興味がある言語はどんどんキャッチアップしていけばいいだけです。

まとめ

COBOL案件がなくならない理由をまとめてみました。
「古い」という見方でなく、色々な方面からCOBOLの将来や需要を考えてみると面白いのではないでしょうか。

若手のエンジニアも、現役バリバリのエンジニアもこれから活躍のチャンスはたくさんあるのは間違いありません。

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