このページでは客先常駐でクビになることはあるのか?という点についてお話していこうと思います。
- 客先常駐はクビになりやすいと聞いて将来が不安だ
- 待機が増え今後が心配だ
- 社内での居心地が悪い
- 客先常駐でない会社に転職しようと検討している
こういった方向けの記事です。
このページを最後まで読むことで何故どのような理由で客先常駐SEがクビになるのかという部分についてご理解いただけますので興味ががある方は参考にしてみてください。
是非参考にしてみてください。
Contents
【結論】客先常駐SEはクビになりやすい!
まず結論から。
正社員であろうとなかろうと客先常駐SEがクビになることは日常茶飯事でこの手のトラブルは後をつきません。
知恵袋や弁護士ドットコムなどのサイトを見るとこの手のトラブルが常に起きているというのがよくわかりますし、実際に著者もこういったトラブルで修羅場になっているのを見た経験が何度もあります。
この手のトラブルの原因は簡単で基本的に企業に問題があります。簡潔にいうと
- 企業が目先の利益を優先し、計画性なく採用を行うから
です。
SES企業は常にSE稼働率と自社の売り上げを最優先しますので、ろくな教育もせずに現場に送り出します。
またビジョンも持たずに未経験やロースキルのエンジニアを大量雇用しますからその結果使えないエンジニアを大量に派遣することになります。
当然そういった中には待機になってしまったりトラブルを生むエンジニアも生まれてくるわけですが、中長企業ではこういったSEを雇用しておく資金的余裕がありません。
そのためどんどんそういったエンジニアをクビにするわけですが目先の利益のために大量採用→クビ→大量採用という負のスパイラスを繰り返すのが中小のSES企業の現実です。
本来であれば教育制度を整えたり先にやるべきことはたくさんあるはずなのですが、とにもかくにも派遣型エンジニアで働くというのは常にクビと隣り合わせであるという事実を理解しておく必要があります。
クビなるケースとは?
では実際にクビになるのはどういった場合なのでしょうか?
著者の経験をもとにお話させていただくと会社にとって雇用するメリットが少なくなったり負荷が高くなったりするとリストラ候補入りするというパターンが王道です。
派遣型企業の場合人材の数が利益と比例しますからできる限りクビになどしたくありません。
ただし会社にとってデメリットが大きい場合は全く別でこういった人材を多く抱えると企業の経営にも大きく響くためシビアに判断します。
- 待機期間が長くなる&複数回にわたるケース
- 希望する案件に対してこだわりが強いため案件がないケース
- 現場でトラブルを起こしたりクレームがある
- 年齢が高いため案件がない
- 現場が決まらず営業の負荷が大きくなるケース
具体例をだすとこんなところで、心当たりがあるエンジニアもいるかもしれません。
しかし派遣型ビジネスである以上こういった問題は常についてまわりますし、エンジニアだけのせいとは言えない場合が圧倒的に多いのです。
にも関わらず自社の都合だけでどんどん切り捨てていくというのがSES企業の恐ろしい点です。
中小企業は絶対に避けよ!その理由とは
客先常駐がクビになる背景と具体的なケースについてお話してきました。
かなり具体的な例を出して説明させていただいたので派遣型ビジネスのやばさに気がついていただけたのではないでしょうか?
一点補足で説明させていただきます。
派遣型のSES企業がヤバいのは当然なのですが、その中でも中小企業やベンチャー企業はその中でも特に避けたほうがいいでしょう。
理由はいくつかあるのですがあまりにデメリットが多く人売りビジネスの悪い点をすべて凝縮したような環境だからです。
- エンジニアのビジョンは全く考えず目先の利益しか考えていないことがほとんど
- 営業主導で現場を決められエンジニアの意見が通らなくことが多い
- 福利厚生や退職金など雇用面や将来性の面で非常に不安定である
- コンプライアンス意識が低く、強引に退職を迫るなどのケースが多い
こういった企業がほぼデフォルトだからです。
そんなこといっても中小やベンチャーでも優良企業はあるよね?と思ったあなた。
少なくとも派遣型ビジネスをしている中小やベンチャーで優良企業はまずありませんし彼らは自分たちの経営のためにエンジニアを搾取しているといってもいい存在です。
あなたがどうしてもロクな教育もせずクビにしたり給料カットをして退職金もないような企業で働きたいという事情があればそれは別だと思いますが。
クビにされないようにするためには管理職か営業に行くしかない
エンジニアの場合、40歳位になると市場価値が下がってくるのは他のページでも述べた通りです。
そうすると、常駐先も見つかりにくくなりますし、リストラ候補まっしぐらになってしまいます。
これを避けるための方法は以下の2つです。
- 管理職になって、現場に入らなくていい状況となる(営業も兼ねる)
- 営業に転向する
①はとても難しいのは皆さんお分かりかと思います。いうまでもありませんが、管理職に出世できるのは限られた人だからです。しかも、肩書が管理職となっても、客先常駐という働き方は変わらないことが多いです。名ばかり管理職として今までと同じように毎月のように単金を稼ぎ続けるしかないのです。
一番可能性が高いのは、②の営業への転向です。これは結構多いパターンで、割と多くの人が営業に転向しています。仮にあなたが、SESや派遣という形態で人売りをするのに抵抗がないのであれば、営業に転向するのが吉でしょう。
とは言え、これはある程度の会社の規模があることが前提です。10人未満の会社であれば、営業を食わせることは難しくなりますので、営業転向には無理があります。また、エンジニアは対人が苦手という人も多く、営業の適性がないことも考えられます。
従って、繰り返しになってしまいますが、客先常駐エンジニアからは一刻も早く脱出するのが最も良いでしょう。
クビにされるまでのプロセスを知っておこう
基本的に会社は解雇(会社都合退職)をしたがりません。何故ならば、国(厚生労働省)から出る様々な雇用関係の助成金が受けられなくなるからです。
ですから、会社は社員に対して自己都合退職をするように促していきます。
この方法としては、シュレッダー係にする、研修室に閉じ込めるなど色々な会社で行われて問題になっていますが、SES会社の場合は至極簡単です。
なぜなら、辞めさせようとするのは、エンジニアが待機になったタイミングであり、つまり自宅待機=休職扱いになっているからです。
このような扱いを受ければ、エンジニアとしては何となく察しをするものですし、後は一言「休職中でも給料は6割出せるから、その間に次の仕事を探してくれませんか?」「会社都合退職は経歴に傷が付くから自分で退職届を出してね」と言うだけです。
優しいですね(苦笑)
このような流れで自己都合退職に持っていかれるということを覚えておきましょう。
パワハラ、残業代未払い、残業時間が多すぎるなどの証明ができれば、会社都合退職にできる場合もありますので、ハロワに相談しましょう。
まとめ
客先常駐とクビの関係についてまとめてみました。
客先常駐SEがクビになる例などかなり具体的な内容まで踏み込んでご説明したので参考にしていただけるのではないでしょうか?
本文でも説明させていただきましたが派遣型のエンジニアで働くのはデメリットが大きすぎるためなるべく若いうちに転職して脱出することをおススメします。
それは年収や将来性以外にも
- 若いほうが市場価値が高いため転職が容易である
- 客先常駐SEは低年収が多いため、転職で年収アップする可能性が高い
- 30代後半や40代になると転職先が限定される選択肢が少なくなってくる
という理由がありざっくばらんに言うと若いうちならば何とかなるという現実があるからです。
いかにここに気がつき若いうちに転職活動するかというのがエンジニアの一生を左右します。
転職サイトは使うな!失敗しないためには転職エージェントを利用すべし
退職のターゲット日が確定したら早速転職活動をしましょう。
転職の手法としては、転職サイト登録と転職エージェントを使う2パターンあるのですのが、転職サイト利用はおススメしません。
理由はいくつかあります。
転職サイトの場合登録してポチポチして活動が楽に見える反面、
- 実は面接にいったら客先に派遣される会社だった
- 入社後に初めて知らされるような情報があるケースがある
- 大量採用企業や隠れブラック企業が潜んでいて判別ができない
- 会社の雰囲気や開発手法など分からない点が多すぎる
などの大きなリスクがあります。
その点、転職エージェントは
- 企業の社風や環境などリアルな情報を事前に入手できる
- 年収アップの交渉を任せることができる
- 面接対策や企業ごとの対策ができ効率がいい
- 自分の希望にあった企業の紹介を受けることができるので楽
というメリットがあります。
入社後の「こんなはずじゃなかった!」とミスマッチを防ぐ意味でも転職エージェントを使うのはマストといえるでしょう。
善は急げ!著者おススメの転職エージェントもご紹介しておきますので、まずは登録して転職活動をスタートさせてみてください。