このページでは40代女性SEの転職やキャリア事情についてお話していこうと思います。
40代といえば将来や今後のキャリアについて悩む時期ですよね?
- 今の会社で将来が不安だ
- 今後のキャリアに悩んでいる
- 転職したいが環境を変える勇気がない
- SEを辞めたいと思っている
- とにかく転職したい
こういった方向けの記事です。
著者は業界歴20年のエンジニアです。
40代女性SEの方の相談にもたくさんのってきたので、あなたのキャリアを考えるヒントになれば嬉しいなと持っております。
是非参考にしてみてください。
Contents
あと10年をいかに過ごすか?というのが40代女性SEのテーマ
まず最も重要なことがあと何年間SEを続けられるかという時間を意識することです。
現役として活躍できる年数は40代であればあと10年です。
ここから逆算し残された時間をいかに過ごすか?というのが40代女性SEにとって大切なテーマとなってきます。
少し重いテーマになってしまいますが、大げさな話あなたの人生観に関わってくる問題です。
- 独身or既婚
- 子供ありor子供なし
- 親の介護ありorなし
など人それぞれおかれた環境も違います。
当然ながら今までの経験やスキルが違うため市場ニーズも異なります。
そういったことを踏まえ、残された時間で何を重視していかに過ごすかということを一度整理してみるのがまず一番重要なことです。
あなたは何を重視する?一度整理してみよう
といってもそこまで難しい話ではありません。
女性SEの抱える悩みは大体以下3つの問題に分類されます。
- 体力面の問題
- 給料面の問題
- 時間面の問題
まずそれぞれの項目について自分はどのように考える向き合うか整理してみましょう。
エンジニアという仕事は大変忙しいものです。
日々の仕事や生活に追われ、自分の事をじっくり考える機会というのは意外と少ないものです。
自分の事を一度客観的に見つめなおすことで解決方法やどのように行動すればいいかという点をクリアにしましょう。
体力面について
40代女性SEのほとんどが抱える悩みに体力面の不安の問題があります。
IT業界はいまだに男性社会で体力勝負のような現場は決して少なくありません。
朝早くから仕事をして夜遅くまで働く、こんな生活をあと10年間もできるのか?というのはよくある悩みです。
そしてこの問題は部署異動やその他の方法で解決できることは少ないのも特徴です。
組織の論理からすると男性であれ女性であれ体力的にきついからなんとかしてくれというのは認めるわけにはいきません。
著者もたくさん見てきましたが、本当に信じられないくらいエンジニアを働かせるような現場は山ほどあります。
あと10年しか働けないとはいえ、そこで無理をしてしまい健康を害したり老後に悪影響があるとしたらそれは最悪のシナリオですよね。
もちろんこれは個人差がある部分ではあるのですが、あなたの残業が自分の体にどれくらい負荷をかけているかというのを一度客観的に考えてみましょう。
そして10年それを続けていいのかどうか、ということを最重要視し次のアクションを考えてはいかがでしょうか。
給料面について
40代女性SEの抱える悩みに給料面の問題があります。
それは
- 老後のこともあり年収は下げたくない
- 年齢的に右肩上がりになることはない
- 転職した時のリスク
などが絡み合い難しい点ではあります。
しかし給料面についてはシンプルに考えるべきです。
それは現在のIT業界は売り手市場なので転職活動をすれば意外とあっさり年収アップするという事実です。
これは著者の知り合いの転職者の多くが口をそろえていいますし、業界人の私からみても間違いありません。
転職するまでは不安のほうが大きいのですが、こと年収や給料に限って言えばそこまで心配する必要はないのです。
ですので今の給料が不満であったり今後が不安な場合
- 転職エージェントに相談し市場調査をする
- 実際に気になる会社にエントリーしてみる
ことをおススメします。
もし他社で内定をもらえるようであればまだまだ自分の市場価値は高いということが認識できます。
そうなれば大分心に余裕が持てると思いませんか?
また、本当に条件のいい企業であればそのまま転職してしまっても問題はないわけです。
給料面の不安というのは半分が漠然としたものや年齢からくる焦燥から生まれます。
実際の転職市場のリアルを知ればそういった根拠のない不安も消えますし、視野が広がり正しい判断ができるというものです。
給料面が不安な女性SEはこのようなリアクションをとってみましょう。
時間面について
40代女性SEの直面する悩みとして時間面についての問題があります。
それは生活の中で仕事に割かれる時間が長すぎて子育てやプライベートの時間が取れないという事です。
特に40代となると一度しかない子供との時間を大切に思う人は多いですよね?
それ以外にも送り迎えなど実務的にSEとの両天秤が難しいという事例も多々あります。
これについてはシンプルに何を重視するかという点につきると思います。
プライベートの時間を重視したいのであれば年収面やキャリアップなど他の面を犠牲にしないといけない可能性が高いです。
幸いエンジニアというのは技術職のため、転職先や働き方の選択肢というのは他業種に比べて多いものです。
(営業職やブルーカラーの仕事で時短や自宅勤務というのは大変すくないですよね)
このあたりをもう一度じっくり考えることで、今の職場を辞めるか転職するかどうかという今後のアクションの判断材料になると思います。
ケーススタディと具体例から学ぼう!40代女性SEの転職先と将来について
では実際に代女性SEの先輩方は自分の希望を叶えるためどういった転職をしているのでしょうか?
著者の経験を元に解説していきます。
といってもそこまでパターンは多くはありません。
ほとんどが多くは以下のパターンのいずれかになると思います。
いずれもメリットデメリットがあるので何を重視して働くかということを元に行動するといいでしょう。
参考にしてみてください。
アルバイトや全く別業種で働く
体力面や時間面を重要視するとアルバイトや別業種で働くという選択になります。
ただ個人的にはあまりおススメしません。
最終手段として考えてくらいがいいでしょう。
メリットデメリットを解説してみます。
メリット
メリットはいうまでもなく時間の自由がきくことです。
コンビニやスーパーのレジ打ちであれば主婦の方にぴったりですし、
家の近くで働けることが多いです。
通勤の時間も省くことができ子育てやプライベートの時間を確保しやすいのは間違いありません。
デメリット
今までSEとして積み重ねてきたキャリアを捨てることになります。
当然賃金も低いため生活の足しにはなるかもしれませんが、収入面は激減します。
IT業界に復帰しようと思った際にブランクが発生してしまうのもネックです。
総評
子育てや一時的にアルバイトで働くというのであればまだしも基本的には
おススメできません。
40代SEでブランクがあると、転職市場ではかなり需要が低くなり転職やキャリアアップは絶望的です。
やはりSEとしてのキャリアはあなたの大きな武器です。
就業形態を変えたとしてもなるべくITに関わり続けることをおススメします。
派遣SEとして働く
体力面や時間面を重視する方におススメできるのは派遣SEとして働くという選択です。
正社員としてのキャリアを捨てることにはなりますが、
給料も決して低くありませんし時間に縛られず効率的に働くこともできます。
あなたが大手企業に所属していて、福利厚生や退職金などが魅力的な場合は悩みますが結婚などを機に
派遣SEとして転職し活躍する女性SEは非常に多いです。
メリット
派遣SEは思いのほか賃金が高いのがメリットです。
経験者であれば時給3000円~4000円以上の案件はゴロゴロあります。
また、正社員のようにエンドレスの残業とは無縁ですから、
子育てやプライベートの時間を優先する女性にとっては相性のいい選択と言えるでしょう。
デメリット
正社員という待遇を捨てることはデメリットとなります。
大企業やそこそこの規模の企業でマネージャー職や役職であったり、出世コースに乗っている場合は悩みどころです。
その場合は派遣SEであればどれくらいの待遇で働けるのか、ということを一度調査してみて両天秤にかけるのがおススメです。
総評
なるべく収入は減らさず、時間も確保したいという方には派遣SEがぴったりです。
著者の知り合いでも出産や育児を機に派遣SEになったという方は非常に多いです。
派遣の場合基本的に与えられた仕事をこなせばいいので心身ともに負担は減るというメリットもあります。
正社員時代に比べると責任感やプロジェクトからのプレッシャーなどのストレスは大分少なくなるでしょう。
社内SEとして働く
体力面や時間面を重視する方におススメできるのが社内SEとして働くという選択です。
正社員としての待遇は捨てず、IT業界でのキャリアもそのままで活躍できるのが魅力です。
社内SEの場合、稼働が安定している職場が圧倒的に多いです。
あとは転職で収入面さえクリアできれば女性SEにとっては素晴らしい選択の一つになります。
メリット
社内SEは残業が少ないのがメリット
です。
また、あなたのIT業界での経験や知識が役に立つため今までのキャリアも生かせます。
また、SIerの下請け開発と比較するとユーザー(社員)に直接触れる機会も多く感謝されることもあります。
これによってモチベーションをキープしやすくなるという魅力もあります。
開発は一通りやってきて飽きたという熟練エンジニアの方にもおススメできます。
デメリット
社内SEは開発SEと比較するとポディションが少ないので、転職先企業数が少々少ないという点がデメリットです。
また、社内SEといっても企業によって求めるスキルが異なるため自分のスキルとマッチしている企業を探すのが大変です。
ロースキル目の案件だと年収が下がる可能性があることもあります。
ただ、このあたりの問題は社内SEを専門にしているエージェントや強みのあるエージェントに相談することによってある程度解決できます。
総評
転職活動さえうまくいけば、社内SEという選択肢はほぼ弱点がありません。
多くはそこそこの規模の企業なので福利厚生もしっかりしていますし、残業も少ないことがほとんどです。
あなたのスキルやキャリア志向にもよりますが女性SEにとって優秀な転職先の一つであることは間違いありません。
フリーランスエンジニアとして働く
給料面を重視する方におススメなのがフリーランスエンジニアとして働くという選択です。
フリーランスエンジニアの場合、とにかく待遇がいいのが特徴です。
また、現場の場所や稼働状況も自分で選べるため40代の女性SEにとってはかなり魅力的な働き方と言えます。
著者の知り合いでも正社員→フリーランスエンジニアになって成功している方も多く、女性SEにとって40代以降の生き方の一つのロールモデルといえるかもしれません。
メリット
フリーランスエンジニアのメリットは報酬が高いことです。
特に常駐型フリーランスの場合、月の単価が60万円~80万円のレンジが相場です。
正社員からフリーランスになる場合、ほとんどの方が手取り金額がアップするのではないでしょうか?
また、現在は売り手市場で案件が多数あるということも追い風が吹いています。
それは自分の好きな案件を選べるという状況だからです。
勤務地や稼働状況、さらには作業内容まで多くの選択肢があるためよりよい働き方ができるのが最大のメリットです。
デメリット
フリーランスエンジニアのデメリットは案件を自分で探さないといけないということです。
ただしこのあたりは常駐型フリーランスの専門エージェントがいます。
彼らに頼めばセッティングや契約の手配は全て行ってくれますのでそこまで負担にはならないかもしれません。
総評
フリーランスエンジニアの場合、給料面・時間面・体力面などかなりの不満をカバーできる優秀な選択の一つです。
もちろん正社員ではないため手厚い福利厚生などはありませんが、その面も補って余りあるメリットがあると思います。
また、フリーランスエンジニアの場合多少のブランクがあってもスキルに問題なければ採用されやすいという面も見逃せません。
実際に著者の知り合いは半年フリーランスで働いてあと半年は自分の好きなことをしているという生き方をしています。
これは極端な例としても、女性SEに非常に相性がいい働き方なのは間違いありません。
残業のない会社や近場の会社にSEとして転職する
体力面や時間面を重視する方におススメなのが残業のない会社や近場の会社にSEとして転職することです。
エンジニアとしてのキャリアはそのままに環境だけ変えることで希望を叶えることができるという方法ですね。
40代の女性SEとしては転職できるギリギリなので最後のチャンスというつもりで転職活動をするのも悪くありません。
幸い今は売り手市場なので、ちょっと頑張って活動すればあっさりと希望にあった会社から内定をもらえたりします。
メリット
通勤面や稼働面のネックが解消できるのが最大のメリットです。
もちろん全ての希望を満たしてくれる企業を見つけるのは難しいですが、都内だけでも何万というIT企業があります。
コツコツと転職活動をしていればあなたの希望に沿った会社を見つけるのはそう難しくないかもしれません。
デメリット
転職活動が大変というのが最大のデメリットです。
ただし、現在は転職エージェントという優秀なツールがあります。
自分の希望条件を伝えるだけでマッチした企業をバンバン紹介してくれます。
転職エージェントを使えばあなたの負荷というのはそこまで大きくならないかもしれません。
総評
自分の希望の会社に転職できる、というのが一番ベターな方法であるのは間違いありません。
ではそのためにどうしたら最も効率いいかという事を考えるといいでしょう。
転職に成功する人は3か月とか半年スパンで考えコツコツと地道に活動しています。
忙しい女性SEが時間を作るのは大変ですが、まずは転職エージェントに相談し企業を紹介してもらうことから初めてみるといいでしょう。
まとめ
40代女性SEの転職やキャリア事情についてお話してみました。
この記事は著者の知り合いの女性エンジニアなどや体験談を参考にして構成したものです。
是非あなたの参考になればと思います。
派遣・アルバイト・フリーランス・転職いずれの選択を選ぶにしても専門のエージェントを利用したほうがぐっと効率がよくなります。
著者のおススメの企業を紹介していきますので是非登録して活動をスタートしてみてください。
あなたのエンジニアライフが豊かになるようにお祈りしております。