このページでは知人のフリーランスエンジニアが正社員になった事から私が
ぼんやり考えたことを書き連ねてみました。
しっかりした技術があればフリーランスから正社員になるのは決して難しくはありません。
しかし正社員になるとフリーランスのメリットである自由も奪われてしまいます。
個人的にはこれだ!という回答は持ち合わせていませんが、思いついたことを書いてみましたので、
キャリアに悩んでいる方の何かの参考になれば幸いです。
結婚が転機だった
私の知人の場合、結婚が転機でフリーエンジニアから正社員に転職をしました。
当時彼は30代半ばで最も脂の乗り切った時期でした。
優秀なSEだった彼はフリーランスでも正社員でも働き口に困ることは全くありませんでした。
当然ながらフリーランスのほうが報酬は高く、年収ベースで1000万円は軽く超えていました。
正社員への転職によって年収はダウン。
正社員になった理由は、
・奥さんの事
・生まれてくるであろう子供のこと
・奥さんの親に正社員になるよう言われたこと
・住宅ローンを組むため
など色々な要因がありました。
フリーランスは不安定?
特に大きかったのが奥さんの親から正社員になるよう説得を受けたこと。
これに抵抗できる人はなかなかいないのでしょうか?
「そんな不安定な仕事に男に娘はやれん」と言われたらどうしようもないですよね(笑)
この話を聞いて年収1000万円を超えていても社会的にそういった扱いなんだ、とちょっと悲しい気持ちになったのを覚えています。
社会的な信頼性という魔物
確かにフリーランスは不安定な部分もあります。
しかしながら自分の能力に頼って生きる仕事というのは多かれ少なかれリスクを負うもの。
リスクを負うと不安定な部分が増すのは仕方がないのではないでしょうか。
プロ野球選手にせよ、将棋の棋士にせよ、経営者にしてもしかりです。
フリーエンジニアの場合、高い報酬を得ることができ社会的に見ても意義のある仕事だと私は思っております。
海外のように年収1億円とかのプレーヤーがゴロゴロでてきて、社会的な地位がもっと上がればいいのになあ、と切に願う次第です。
今後は今以上にSEの地位が向上する
昨今ではベンチャー企業や大手企業でも優秀なエンジニアを高い年収で囲い込むようになり、新卒でも年収600万円くらい払う企業もたくさんでてきました。
個人的にはとても嬉しい傾向です。
とはいえ、フリーエンジニアは社会的な信頼性でいうとまだまだ。
知人の例のように年収1000万円あっても「安定感がない」というような目でみられてしまうわけですからね。
年齢との戦い
プロスポーツ選手のように自分の能力と報酬が直結している職業の場合、パフォーマンスは年齢との戦いともいえます。
フリーエンジニアも全く同じです。
さすがに50代中盤になってくると若い時と同様のパフォーマンスをだすのは厳しくなってきます。
そもそも案件や仕事が少なくなってきます。
フリーエンジニアの場合そこまでにいかに稼ぎきるか、というのが勝負と言ってもいいのでしょう。
若いうちはフリーエンジニアが絶対に優位
特にフリーランスと正社員の比較の場合、一長一短でどちらが絶対にいい、とは言い切れない面があります。
知人の例もそうですが、本人の意思だけでなく、環境によって選択が左右されるものだからです。
しかしながら「若いうちは間違いなくフリーランス優位」と言い切っていいと思います。
その理由は簡単で、残念ながらIT業界において若手は搾取されているから。
正社員で働いていて、一定以上の技術をもっているSEは明らかにパフォーマンスと報酬が見合っていません。
原因はいくつかあがられます。
業界の下請け構造の問題もありますし、優秀でないエンジニアや無駄なコストのツケが彼らに回っているのは
現場のSEであれば肌感覚で理解いただけるのではないでしょうか。
ということで若手であればどんどんフリーランスで活躍し稼ぐべし、というのが個人的な意見です。
結局どうしたいか?何をとるか?という話
フリーエンジニアと正社員のメリットデメリットみたいな話はこちらでは割愛しますが。
結論からいうと自分がどうしたいか、というだけの話かと思います。
一度だけしかない人生なので。
なので一度じっくり考えてより後悔のない道を選べばいいのではないでしょうか。
結局どちらの道をとっても「あ~すればよかった」と思うのが人間でもありますよね。
何度も引き合いに出して悪いのですが知人を見てみてもそうです。
見る人によっては「自由度の少ない生活」見る人によっては「安定した暮らし」
ともとれますからね。
結局小さな少しずつ幸せを積み重ねていくこと、他人と比較しないということが人生において勝ち組になるために必要なことなのかもしれません。