もしかして客先常駐の面談で落ちてませんか?
IT派遣業界において派遣先との面談というのは避けて通れません。
著者はSES営業経験があるのでよく知っているのですが、
書類審査を通過しても、いざ面談となると落ちてしまうかたが非常に多いです。
うう・・・わかる。何を話せばいいかわからないし、緊張するし。
エンジニアの方はもともと面談が苦手です、という方が一定数いますよね。
また、自分としては苦手意識がなく首尾よく対処できたと思っても面接官にはそう受け取られず、結果不採用というケースもよくあります。
これがたまたま1件2件の面談で不合格だったという場合は仕方ありませんが、
3社以上面談を受けて不合格になる場合は必ずエンジニア側にも原因があります。
どうも面談がうまくいかないぞ?という方のために必要なポイントをまとめてみました。
面談に落ちて悩んでいる人は自分がきちんと対応できているか参考にしてみてください。
面談の流れとポイント
面談の流れとしてスタンダードなのは以下のような形です。まずは重要なポイント3点に絞って解説していきます。
- 案件概要の説明
- 自己紹介
- 質疑応答
面談のパターンはだいたい一緒だよね。あとは慣れと練習かな。
案件概要の説明
まず、常駐先の担当者から案件概要についての説明があります。
説明の丁寧さは企業の文化や担当者の性格によって異なり一概にはいえません。
ですので当然説明不足と感じたり、不明点があった場合は質問を行うようにしましょう。
案件説明時には企業によってプロジェクト全体の資料を見せてくれたり、
開発環境やアサイン予定チームなどかなり詳しい情報を教えてくれるケースもあります。
逆に「え?それだけ?」というような
なんともざっくりとして説明しかない場合もあります。
いずれの場合においても、エンジニアは以下ポイントに気を付けて案件概要を聞くようにしてください。
あなたはできてるかな?
- 筆記用具を持参し、概要のメモをとる
- 相手の話をよく聞き理解するように努力する
- あとで質問できるように疑問点をまとめておく
- きちんと面接官の目をみてうなずいたり、
「はい」「そうですね」など相槌をうつこと - プロジェクトに関連深そうな経歴をピックアップしておく
- 面談の合格における優先度は何かを分析しておき、
自己紹介に備える - 面接官のタイプを判断し、好まれるようなキャラになる
ちょっと細かすぎない?と思われるかたもいるかもしれませんが、
就活や転職活動をみっちり経験されていたかた、あるいは営業経験のある方には当たり前の内容かと思います。
エンジニアの面談というとどうしても技術面の説明ばかり重視されがちなのですが、
気持ちは営業担当者が新規クライアント開拓にいくような真っ新な気持ちで臨みましょう。
少しでも相手の印象をよくし、信頼を勝ち得ることを最重要視するべきで、
聞かれた質問にそつなく答えていればOKというよう姿勢は大きな間違いです。
案件説明の時にはこの人と一緒にプロジェクトを進める、という意識を持とう。(実際に参画するかどうかは別として)
そうそう。そうしたらメモもするし真剣になる。質問もきっと色々でてくるはずだよ。
参画する!質問する!参画する!質問する!
気合はほどほどで大丈夫だよ(笑)
自己紹介
自己紹介は社会人としてのマナーです。
- 相手の目をみてはきはきと話す
- 過去携わったプロジェクトの概要、自分のチーム規模、役割、
開発環境やスキルの説明を行う - 自分がプロジェクト参画を通じて学べたことの説明
- 自分の強みの説明
- アサインした場合どのようにプロジェクトに貢献できるかの説明
上記は必ず行いましょう。
プロジェクト経験が少ない場合は、
大学や専門学校やスクールで学んだことを上記内容に置き換えて説明を行いましょう。
自己紹介はあくまでも自己PRの場だということを忘れないでください。
仮にあなたが営業マンだとしましょう。
自社の商品を売り込みにいって聞かれたことだけに答えていて、果たして契約することができるでしょうか?できませんよね?
この商品を購入するメリット、商品の背景、実際のユーザーの声、導入事例など
色々な情報を与え、少しでも興味をもってもらい契約してもらうように工夫するのが当たり前だと思います。
気合をいれすぎは怖いですが、好感を持ってもらえる自己紹介か?という視点は大事だよ。
極端に自分を売り込みすぎると逆効果ですが、
面接の際には、自社を代表して先方の担当者に時間をもらいPRをしている、という意識が必要です。
面談に落ちるということは自社の製品=自分にNOを突き付けられた、ということですからその場合は必ず原因を把握する必要がありますよね。
普段から声が小さい、元気がない人はワントーン上げることを意識してみよう。
質疑応答
案件概要の説明と自己紹介が終わると、あとは質疑応答です。
面接官からの質問は主に経歴や携わったプロジェクトに関するものと、スキルレベルのチェックになります。
特に過去のプロジェクトは必ずつっこまれますので、
「忘れてしまいました」という回答をなるべく少なくするために
面接前に準備が必要でしょう。
また、ブランクがあったり、経歴が浅い場合についても必ず質問がくると思います。
それについても同様にどのように回答するかの準備をしておくべきでしょう。
よく聞かれることはまとめて準備しておこう。アタフタしないこと。
こちらからの質問については、プロジェクト概要をきいて疑問に思ったことを
なんでも積極的に聞いてみましょう。
また、質問を仕方なく?というか形式上必要だから質問をしているような方もいるので
これは絶対にやめましょう。
せっかくやる気をアピールする機会なのに、それでは逆効果です。
あくまでも質問は前向きにしましょう。
質問がないとやる気がないと見られちゃうからね。
アピールのための逆質問など、しっかり準備したい人はこちらも見てみてね。
面談に落ちてしまう理由
長年エンジニアを見ておりますが、面談に落ちてしまうのは
以下の3つの理由がほとんどです。
すぐに改善できないような問題もありますが、
自分はどのあたりが足りないのかということを客観的に見つめなおしてみましょう。
スキル面や技術面
そもそも先方の求めている技術レベルに達していなかった、というケース。
基本的に相手企業の担当者は経歴書をみたうえで面談を行っています。
ですのでこれが理由で面談に落ちてしまう場合、経験年数の割に技術力がないと判断されたか、
スキルに対する理解が足りないと見られたことが原因と考えていいでしょう。
残念ですが、面談のやり取りの中で先方にそのように判断されてしまっていることは確かです。
ちなみに敗因をすごいざっくりわけると以下2パターンになると思います。
・相手の言っている事が理解できなかった(単純な知識とスキル不足)
・理解できているがそれが伝わなかった(説明力不足)
知識不足とスキル不足の場合は頑張って勉強しましょう。
説明力不足の場合は練習あるのみです。同僚や友達を相手に話して簡潔に話ができるまで何度もトレーニングしましょう。
スキル不足と言われるSEはこちらを参考にしてね。普段の意識から変えていこう。
マインド面
重複説明になってしまうかもしれませんが、
あなたは会社の代表として自分のスキルを売り込みにいっています。
自分からプロジェクトに貢献しようという姿勢や、
役に立ちたいという姿勢がない限りいくら妥当なスキルがあったとしても
面談結果でNGがだされることはよくあります。
スキル面で自分は全く問題ないと思ったのに落とされた、という場合は
これに該当しているケースが多々あります。
意欲的でない、というNG理由は実は結構多い。あくまでも他人との比較になるからね。
あるいはNGの理由が「面接者や現場との相性を考慮して~」などといわれる場合もこれに概要するケースがあります。
これが理由の場合ちょっと言葉は悪いですが、「あんまり一緒に働きたいないな」「ビジネスマンとしてどうなの」と思われてしまっている訳です。(もちろんそのような事を面と向かって言う人はいません)
もう一度言いますが、面接官はスキルだけでなくあなたの態度をみているのです。
面談の一瞬だけでもいいから参画したい!という気合をだそう。
コミュニケーション力
コミュニケーション力とはすなわち、
相手の言葉を理解し、自分の意思を的確に伝える力です。
別にお笑い芸人のように流暢に話をする必要はありません。
相手が何をいっているのか、自分はなにを伝えたいかという
キャッチボールをスムーズにできるかだけです。
一例をあげるのであれば、
Aさん:「今日は暑いですね」
Bさん「今日の夕飯なんですか?」
という会話はキャッチボールが成立していないのはすぐにご理解いただけるかと思います。
ちょっと極端な例ですが、エンジニアの面談時には比較的こういうやりとりが
目立ちます。
キャッチボールなんで相手の球を無視してどんどん投げつけるのはやめましょう(笑)
面接官:「このプロジェクトでこのFWを採用した理由は何だと思いますか?」
エンジニア:「私はSpringの経験があります。
あとはJavascriptも得意です。忙しくても頑張ります。項番●●のプロジェクトでは・・・」
そんなバカな?と思うかもしれませんが、
残念ながら実際に面談時にこんな返しをしているかたが非常に多いんです。
繰り返しになってしまうますが、上手くしゃべったりたくさんしゃべったりする必要は全くありません。
相手が何を聞いているかをしっかり理解し、それに対して丁寧に答えるだけで驚くほどスムーズにいきますので心掛けてみてください。
話をしているうちに自分で何言っているかわからなくなっちゃう人も多いよね。
そういう人はまず「はい」「いいえ」をしっかり伝える。その後その理由を説明するというメリハリをつける。それだけでも大分違ってくるよ。
面談がうまくなるメリットとは?
面談がうまくなり、ポンポン受かるようになると単純にストレスから解放されます。
いくつも面談を受けて結果を待ち落胆するようなこともなくなり精神衛生上非常にいいです。
また、待機リスクも減るので会社としても安心ですし、
面談決定率が高いだけで給与もあがっちゃったりしますし
基本メリットだらけです。
また、いうまでもないのですが転職活動の際にも面談がうまいと有利に働きます。
一度コツをつかめば簡単だよ。自信がない人はこのページに書いてある事ができているか何回もチェックしてみてね。
まとめ
いかがでしょうか?
客先常駐の面談のコツをまとめてみました。
面談受からない人やいつも落ちてしまう人はぜひ参考にしてみてください。
重要なのは自分を客観視すること。積極性をだすこと。一緒に働きたいとおもってもらうこと。あとは慣れです。
健闘をお祈りしてます。
ガンバ!!