ITエンジニア面接の最後によくある「何か質問がありますか?」という面接官による逆質問。
いざその場になるとなかなか出てこなかったりしませんか?
- 特にこれといって思い浮かばない
- 質問しないとやる気がないと思われるかも
- 下手な質問をしてマイナスの印象を与えたくない
- でも何を質問していいかわからない
- できる限りいい印象を与えたい
このページではそんなあなたのために、面接に使える逆質問の定番をまとめてみました。
エンジニアであればどんな面接にも使えるシンプルなものばかりなので、是非あなたも自分なりにアレンジして明日から使ってみてください。
では早速見ていきましょう。
(あわせて読みたい→SE転職の強みはこう答えよ!絶対受かる厳選6つの回答例)
基礎の基礎だけど・・・逆質問はこちらの意欲と理解度を見ているんだ!
そもそも採用側はどういった意図で逆質問の時間を設けるのでしょうか?
それは簡単です。
以下の内容をチェックしたいわけです。
- エンジニアの意欲を見ている
- エンジニアの理解度を見ている
このあたりを意識していくといいでしょう。
簡単に説明していきます。
面接のときはペラペラしゃべることができれば有利、というわけではないんだ。むしろ寡黙でもポイントをおさえ相手の知りたいことを理解することのほうが重要です。
なるほど。
やる気ある?本当に弊社で働きたい?エンジニアの意欲を見ている
面接官はシンプルに自社に入社する意欲が高いのか?という点を見ています。
いくつも面接を受けていて「採用になった企業に入社しよう」
という意欲の低い候補者の場合は、質問が少なくなるのはご理解いただけると思います。
当たり前なのですが、あたなが「本当に入社したい」という強い気持ちがあり一生その企業で働きたいと思ったとしましょう。
入社後のことについて、
- 会社の経営方針ってどんな感じなんだろう?社員の扱いはどうなんだろう?将来のビジョンは?
- 給与ってどれくらいなんだろう?5年後は?10年後は?40代になったら?50代になったら?先輩社員は?
- 入社後の役職は?どのようなペースで昇給する?エンジニアのキャリアプランは?
- 福利厚生は?退職金は?積み立ては?
- 一緒に働くメンバーはいくつくらい?スキルは?人柄は?
- 入社後、どういったプロジェクトに入る可能性がある?
などちょっと考えれば知りたいと思うことは山ほどでてくるはずです。
なのでネガティブな要素でなければ、単純に知りたいことを質問する、でOKだよ。
逆にそういった質問がほとんど出てこない場合、「あまり入社意欲が高くない候補者」というカテゴリー分けをされてもおかしくありません。
いくらスキルが高くても意欲的でない=離職リスクが高いため、採用担当者的には即NG判断をくだすという場合が多くなります。
面談はそつなくこなして、質問にも答えられたと思っているけど不合格になってしまうのは実はこのパターンなのです。
エンジニアの理解度を見ている
もう一点。
逆質問は「面談時に説明した内容を候補者がきちんと理解しているか」というチェックの意味もあります。
質問がアダになる事もあるので、何でもかんでも疑問をぶつけるのがいいわけではありません。
悪い問いかけの例としてはいくつかあります。
- 何が知りたいのか明確でない
- 質問の内容が薄かったり理解が浅い
- 説明があったにも関わらずその内容をもう一度聞く
- 説明された数字な内容を間違えて聞く
こんなところでしょうか。
とにかく採用担当者に「何が知りたいの?」とか「さっき説明したよね?」とか思わせてはダメです。
これをやると採用担当者的にはめちゃくちゃ減点対象になりますので注意しましょう。
このあたりは
- 事前に質問する内容をきっちり固めておく
- 相手のいったことはメモしその場で理解する(重複質問を防ぐ)
という2つの対策で防げますのでアドリブに自信がない人はしっかりと準備するようにしましょう。
そのうえで、「先ほどおっしゃっていた●●は▲▲ですよね?」とか「■■のためにこういった点を気を付ければいいですか?」など理解してますよアピールも交えるとより効果的です。
使える!逆質問例(目的別)
では早速逆質問例を見ていきましょう。
同じような目的の質問を何度もするよりは様々な目的の質問をしたほうがベターです。
例えばずっと給与の質問しかしない候補者がいたら相手に与える印象は悪いですよね。
ということで目的を変えて色々と質問してみましょう。
もちろんこれはフォーマットなので、企業によってアレンジしたりあなた独自の意見をプラスするとさらにいいでしょう。
また、質問に対するアウト(返し方)も回答を聞いたあとの答え方例として付け加えてみました。
せっかく逆質問をしたけど「意欲が伝わらない」「話盛り上がらない」など逆に印象が悪くなっては何の意味もありません。
あくまでも逆質問は意欲をみせてプラスポイントを積み重ねるための時間です。
ということで自信がない人は回答を聞いた後の答え方例も参考にしてみてください。
- 人間関係に関する逆質問
- 労働環境に関する逆質問
- スキルアピールのための逆質問
- 企業の将来性に関する逆質問
- 全体的にアピールになる逆質問
こちらの5パータン用意しましたので説明していきます。
人間関係に関する逆質問
まずは人間関係に関する逆質問からです。
面接の際にお話しする面接官は、現場のマネージャーや役職者あるいは人事担当者というケースが多いですよね。
実際にどういったメンバーと働くのか?とか雰囲気はどうか?というのは誰でも気になるところ。
一点注意しておくことがあります。
色々質問するのはいいのですが「人間関係が苦手?」「好き嫌い激しい?」というような疑問を持たせないことです。
特にエンジニアの場合チームプレーで長期間同じメンバーで仕事をする訳です。
他の社員と円滑にコミュニケーションがとれなかったり、トラブルを引き起こす可能性がある人材はどんなにスキルがあっても不採用になります。
そういった懸念を持たせないよう気をつかいましょう。
ふむふむ。逆質問例の例はこんな感じかな。
(逆質問例)
・もし採用をいただけた場合、配属される部署の年齢構成や男女比などはどのようになりますでしょうか?
・私は周りから真面目で几帳面な性格だといわれます。もし採用をいただけた場合、配属される部署はどのような雰囲気の方がおおいでしょうか?
この二つをアレンジで充分だと思います。
だいたい「平均40代で男女比率は50%くらいかな」「割とおとなしいメンバーだよ」とか環境を教えてくれれると思います。
以下のように返すといいでしょう。
(回答を聞いた後の答え方)
ありがとうございます。
私は前職の会社でも●●な環境(若手がいるとか、年配のかたが多いとか、女性が多いとかアレンジ)で働いておりました。
私はそういった方と上手くコミュニケーションをとれるのが強みだと思っておりますので、より力を発揮し御社に貢献できると思います。
宜しくお願いします。
答え方も準備しておくといいよね。
労働環境に関する逆質問
残業が多いのかな?土日出社はあるの?出張は?
など労働環境に関することは入社後「こんなはずじゃなかった・・・」となっても遅いですよね。
ということで誰もが事前に詳しく知りたいところ。
ただし「あまり残業できないの?」「我儘なエンジニア?」
と思われてしまわないように気をつけましょう。
もちろん入社後に後悔しないためにキッチリと確認しておく必要がある内容です。
ここでは質問の仕方が大事になっていきます。
逆質問例の例はこんな感じかな。
(逆質問例)
・もし採用をいただいた場合、配属部署のメンバーの一日のおおよそのスケジュールを教えていただけますか?
・先ほどプロジェクトの状況次第で出張や土日出勤があるとお伺いしたのですが、過去一年はどれくらいのペースでしたでしょうか?
・納期に間に合わせるために皆で頑張って仕事をするのはこの業界で当然だと思います。
ちなみに御社では過去一年は平均でどれくらいの残業時間でしたでしょうか?
こんな感じでしょうか。
あくまでも「嫌だからでなくて、参考として知りたい」という事を全面に出すことが大切です。
よくよく聞いたらとんでもない環境だった、ということもありますがそれは後で断ればOKです(笑)
あくまでも面接はネガティブな態度は厳禁です。
ふむふむ。
(回答を聞いた後の答え方)
結構忙しそう
→
ありがとうございます。
私は前職の会社でも非常に残業が多く大変な職場環境でした。
そんな中でもチームメンバーと力をあわせ、納期までに作業を完了させるという仕事の楽しさを知りました。
また、そんな中でスキル面だけでなく精神面も成長することができたと実感しております。
もし採用をいただきましたらその経験をいかし御社に貢献させていただけると思っております。
宜しくお願いします。
残業あまりなさそうor一般的な残業時間
→
ありがとうございます。
私は前職の会社は非常に残業が多く大変な職場環境でした。
私は問題なかったのですが、メンバーの中にはコンディションを崩してしまったりパフォーマンスを落としているケースも見受けられました。
御社では効率を重視し、残業の少ない職場環境を実現しているということで大変魅力に感じました。
もし採用をいただいた際には、より一段とモチベーションをあげ業務に取り組ませていただけると思いました。
宜しくお願いします。
事前にどういう風に返すか準備しておくといいよね。
スキルアピールのための逆質問
エンジニアである以上、当然「スキルがあるのかどうか」というのが選考上大切な基準になってきます。
エンジニア面接の場合、ほぼ例外なくスキルに関する質問がくるでしょう。
ただしほとんどが「聞かれたことに対しての回答」なので「受け身の回答」になりがち。
ですので、逆質問を使ってスキルアピールをするといいでしょう。
面接官はたくさんのエンジニアを見ています。
面談後選考をする際に「あ、この人は●●が強いといっていた人だな」「なかなかいい感じのスキルだったな」
と思い返してもらえるとベターです。
逆質問例の例はこんな感じかな。
(逆質問例)
・私の最も得意な言語はJavaとPHPです。最近興味を持って勉強しているのがScalaとGo言語です。
もし御社で採用していただいたとして、入社までに理解を深めておいたほうがいい言語などありますでしょうか?
・私は前職で主にフロント側の開発を行っていきました。
JavascirpitとTypescriptについては熟知しており、一通りのフレームワーク経験もございます。
御社でフロントエンジニアとして活躍するために必要な知識や素養などあれば教えていただけないでしょうか?
こんな感じですね。
エンジニアが担当者の場合、具体的な回答をくれるはずです。
そこでさらにアピールしましょう。
(回答を聞いた後の答え方)
ありがとうございます。
●●については最近ニュースになっていたり、周りのエンジニアからもよく聞いていたのでチェックしておりました。
入社までにさらに知識をつけておき、御社で活躍できるよう準備いたします。
これも企業サイトや求人媒体などで情報収集しておこう。
企業の将来性に関する逆質問
この企業でずっと働けるだろうか?というのはエンジニアにとって何よりも心配です。
特にベンチャーや歴史の浅い企業、資本金の少ない企業に転職する際にリスクを負うのはエンジニアです。
ということで将来性をチェックしましょう。
簡単に言うと
・企業の経営方針
・事業への取り組み方
・社員への考え方
・5年後10年後のビジョン
・経営陣の能力や人柄
・ビジネスモデルやキャッシュフロー
あたりです。
ただし、面接時に聞ける範囲は限られてます。
忘れていけないのはあくまでも将来性に関する質問は意欲をアピールするための場です。
あまりくどくなりすぎると逆効果ですのでお忘れなく。
逆質問例の例はこんな感じかな。
(逆質問例)
・私の5年後のビジョンは今まで以上に●●の知識をつけ、周りから頼られるようなSEになることです。
そのために足りていない部分は▲▲と■■の経験なので御社に採用いただけたら必死で経験を積みたいと思っております。
御社の経営方針は★★だとお伺いしたいのですが、御社の5年後の具体的なビジョンがあれば教えていただけないでしょうか?
こんな感じで質問するとだいたいHPに書いてあるような内容を教えてくれるはずです。
(回答を聞いた後の答え方)
ありがとうございます。
●●様からより具体的なビジョンをお伺いできて嬉しく思います。
また、御社の目指す方向性と自身の方向性が一致していることを再確認でき、より御社への志望度が高まりました。
もし採用をいただけたら一生懸命努力しますので、よろしくお願いいたします。
テンションあがりました!という感じでいうのがミソだね。
結構テクニシャンっすね!頑張ってみる。
全体的にアピールになる逆質問
面接によっては面接官が事細かに色々と教えてくれるケースがあります。
逆質問しようと思っても「さっき説明してくれたよな・・・」という感じで
特に質問することがない場合もあります。
そういった際に使える汎用的な質問をまとめてみました。
ざっくりいうと「全体的にやる気あります」という内容の逆質問ですね。
逆質問例の例はこんな感じかな。
(逆質問例)
・もし御社に採用いただいた場合、入社するまでに学習したほうがいい内容や、読んでおいたほうがいい書籍などございますでしょうか?
もしくは●●様個人的に読んでおいたほうがいい書籍などあれば是非アドバイスをいただけないでしょうか。
・始業時間は9:00ということですが、会社が空いているのは何時からになりますでしょうか?
早めにきて作業をしたりプロジェクトについて学習な準備の時間にあてたいのですが可能でしょうか?
・御社のメンバーで流行っていることや、皆さんが参加されているイベントなどはありますでしょうか?
できれば積極的に社員の方と交流したいと思っていて、事前に参考にさせていただきたいと思い質問させていただきました。
こんな感じですね。
めっちゃごますりっぽく感じます?(笑)
こういった質問をするとこは実は大変重要です。
何故かというと、意欲だけでなく人間性や仕事の取り組み方も垣間見えるからです。
多少のスキル不足もこういう質問でカバーできたりするので騙されたと思って使ってみてください。
現時点のスキルだけでなく、意欲や人間性トータルで合否はきまるからね。
まとめ
エンジニア面接時の逆質問についてお話してみました。
面接を受けるエンジニアの方は是非参考にしてみてください。
また、転職活動は転職エージェントを利用したほうがぐっと効率がよくなります。
もちろん面接対策や経歴書添削も転職エージェントに依頼すればバッチリです。
著者のおススメのエージェントも紹介していきますので是非登録して活動をスタートしてみてください。
あなたのエンジニアライフが豊かになるようにお祈りしております。
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