このページでは社内SEで転職を考えているエンジニアのために、業種別の特徴を解説してみました。
- 社内SEとして自分にあった業界を知りたい
- 社内SEの業界ごとの収入を知りたい
- 社内SEの業界別の仕事内容をイメージしたい
- 今の会社を辞めて早く転職したい
こういった方向けの記事です。
是非参考にしてみてください。
【結論】社内SEといっても業界で大分違いがある!これを理解するのが転職成功の秘訣
まずは結論から。
社内SEといっても業界ごとに大きな特徴があります。
転職活動を成功させようと思ったら業界ごとの特徴を理解することが重要です。
それは入社後のこんなはずじゃなかったというアンマッチを防ぐという意味でも大変重要です。
もちろん企業ごとのカラーもあるので一概にいえない部分もあるのですがざっくりと
- 残業
- 給与
- 社風
などイメージだけでも把握しておくと違ってくると思います。
それぞれ業界ごとに解説していきますので参考にしてみてください。
金融業界
まずは社内SEの募集が多い金融業界の説明からです。
代表的なところでいうと
- 銀行
- 証券会社
- 生保会社・損保会社
などが多く求人募集があります。
ざっくりとした特徴でいうと給与は比較的高めで残業は企業や部署により異なります。
社風は古風な企業が多いため人により合うあわないというのがでてきます。
業務知識があると仕事がスムーズにいくこともあるので資格を保有していると転職時有利になるケースもあります(FPや証券外務員など)。
仕事内容はサーバー管理保守などのインフラ系から、ヘルプデスク的な仕事、開発系まで幅広いです。
給与が高めのこともあり稼ぐ&キャリア志向の方におススメです。ただし、COBOLで作られたレガシーシステムを運用していることも多い業界ですので、事前に良く調べて入った方が良いでしょう。
残業は?
一般的に金融系は激務というイメージですが、企業や募集している部署やポディションによって状況は全く異なります。
求人サイトの情報などを見ると残業は20~30時間平均となっていることが多いのですが、全く残業がない部署もたくさんあります。
「金融=残業」のイメージは払しょくしていいでしょう。
そもそもヘルプデスクや軽めの社内SE(インフラの保守)などですとそんなに残業する意味や仕事がなかったりします。
逆に残業が多いのは、社内SEというよりバリバリ開発したりするポディションです。
こういった業務の場合、残業が当たり前になっていることあります。
ですので、金融系の開発SEとして開発する場合は残業を覚悟したほうがいいかもしれません。
金融系でも定時上がりの会社は結構多い。企業によるので残業はそこまで心配しなくてもいいです。
給与は?
金融業界の社内SEの給与は一般的に高いと言われてます。
同業他社での経験者であれば年収500万円~600万円程度になる事も多く、社内SEの年収としてはずば抜けています。
金融企業の場合大手が多いですし、経営基盤の安定と潤沢な資金が背景が理由にあると言えるでしょう。
ただしこれは業務経験がある人の場合ですので、若手SEの場合は他の業種と比較してもそこまで差はありません。
キャリアップ志向が強い方は一定年数勤務して、同業他社に転職したりフリーランスになったりすることも多いです。
収入面だけ考えれば他業種より高いことが多いです。
社風は?
金融業界の場合、「社風にあうあわない」というのがめちゃくちゃ大きいです。
特徴としては、
- 比較的年配者が多い
- 固めの雰囲気や真面目な人が多い
- 昔ながらの保守的な社風
などがあげられます。
特に役職者などは「昭和!!」(パワハラ上等)というような雰囲気の人がちらほらいますので、こういった環境に馴染めるかはあなたのキャラクターや人柄次第といえるでしょう。
金融系社内SEの場合社風や一緒に働いている人とマッチするかが大きなポイントになることが多いです。
製造業
次に製造業の社内SEの説明です。
代表的なところでいうと
- 自動車会社
- 精密機器会社
- メーカー
などが多く求人募集があります。
ざっくりとした特徴ですが、給料や社風などは保守的で一般的な企業が多いです。求められるスペックはそこまで高くありません。
そこまでハイスキルエンジニアは求められないかわりにコツコツ開発なり作業なりできる人が向いているでしょう。
スキルとしては制御系のエンジニアや、インフラの保守エンジニアなどの求人が多く見られます。
もちろんヘルプデスクや社内ツールなどのいわゆる社内SEのポディションも多く募集がかかっています。
安定した企業が多いこともあり、じっくりコツコツとキャリアアップしていきたい方向けです。
残業は?
自動車メーカーや精密機器の制御系エンジニアは比較的残業が多めです。
これは納期があるため、一定期間内にタスクを完了しないといけないというのが理由です。
制御系エンジニアの場合、残業多めがデフォルトの企業が決して少なくないため転職活動をする際には配慮したほうがよさそうです。
ネットワークやサーバーなどインフラ保守エンジニアの場合、そこまで残業は多くありません。
夜勤やシフトなども本社勤務の場合稀なので、稼働面では安心して働くことができるでしょう。
一般的なヘルプデスクや社内ツール開発のようなポディションであれば残業は少ない傾向です。
開発者ポディションは忙しめの傾向があります。
給与は?
給与はごくごく一般的です。
経験者であれば年収400万円~450万円程度が多いです。
ただしメーカーの場合、就業先が地方になるケースもあります。
当然ながら都内勤務と地方や工場での勤務の場合、年収に開きがあります。
そのあたりは事前に情報をリサーチしておくべきでしょう。
大手か中小か、勤務地が都内か地方かによっても異なると思います。
社風は?
製造業の場合、大きな特徴はなく社内SEにとっては働きやすい環境であると思います。
- 社員の年齢層は幅広い
- 女性比も比較的高め
- 理系の真面目な雰囲気の人が多い
こんな感じですしょうか。
社内SEとしてじっくりと経験やスキルを積みたい人には年齢問わずおススメできる業界だと思います。
アパレル業界
次にアパレル業界です。
ざっくりした特徴をお話すると給与は一般的かやや低めの企業が多いようです。
年齢層は比較的若めの方が多く、社風はフランクな傾向が強いです。
業務領域は基幹システムの保守などのインフラエンジニア、サイトの開発や、PCのセットアップや一般的なヘルプデスクまで、幅広いです。
ITリテラシーが低いケースも多いため、浅く広く幅広く対応できコミュニケーションが強いタイプが社内SEとしては重宝されます。
幅広くスキルが身につくことが多いです。裁量を持って仕事ができて自由な環境が好きな人向きだと言えます。
残業は?
企業とポディションによって全く異なるので面接時に確認しましょう。
全体的に残業はそこまで多くありません。
理由としては、「納期に追われる訳ではない」というのが大きいでしょう。
ただしその反面、社内メンバーから次々に何か依頼され一時的に忙しくなる、ということはよくありがちです。
ただこれは社内SEの宿命ですし、他業種に比べると残業も少なく割と楽な職場が多いといってよさそうです。
稼働面は基本安定している傾向にあります。
給与は?
給与は業界的には平均よりちょっと高め。
経験者であれば年収450万円以上は狙えますから、待遇としては悪くありません。
給与は企業によるけど平均的です。
社風は?
アパレルや事業会社比較的年配者は少なく、風通しがいい企業が多いです。
その反面、業務フローや作業が定型化していない事も多く、ある程度の柔軟性を求められます。
コミュニケーションをとるのが苦でなく、そういった環境でも柔軟に対応できるような方は非常にフィットするが多いと言えるでしょう。
スキルよりもコミュ力は必要だね。
IT業界
次にIT業界です。
IT業界での社内SEというとインフラ保守や、開発SEのお手伝い的な作業がメインになっていきます。
ざっくりとした特徴をいうと給与は比較的高めで残業はそこまで多くありませんが会社により常時残業があるケースもあります。
また、一定のITスキルや経験があったほうが活躍しやすい環境であることは間違いありません。
開発者や営業などIT業界の最前線で働く人材をサポートするため比較的向上心があり知識欲旺盛なタイプのほうがマッチしていると思います。
残業は?
IT業界というとやたら残業が多いイメージですよね。
ただしそれは開発者のポディションのお話です。
社内SEでインフラ担当であれば残業はあまりないのが一般的です。
開発SEのお手伝いやツール作成などの業務においても、よほどの事がない限りめちゃくちゃ残業するケースは少ないです。
企業にもよると思いますが、著者の知り合いでも定時帰りか一時間以内の残業程度のエンジニアが多いです。
給与は?
給与は比較的高めです。
年収は450万円以上~であなたのスペック次第ではさらに上を狙えるでしょう。
IT知識があり経験やスキル自信があるようであれば高報酬を得ることができます。
社風は?
IT業界の場合、社風ははっきり分かれます。
- Sierなどの古い体質の会社
- ベンチャー企業などの新しい体質会社
大手Sierや歴史のある開発ベンダーは比較的昔ながらの体質。
人によってあうあわないがハッキリするところです。
ベンチャー企業や歴史の浅い会社は真逆です。
ゆる~い企業も多いので自由な雰囲気が好きな人はマッチすると思います。
このあたりは企業によってかなり異なります。色々な会社を見て情報収集することをおススメします。
まとめ
社内SEの業界について説明してみました。
転職活動の際の参考にしていただけると幸いです。
また、転職活動の効率を上げるためには転職エージェントを利用することは必須と言えます。
業界や企業ごとの特徴は転職エージェントが誰よりも知っていますし転職前の情報収集にもピッタリです。
著者のおススメのエージェントも紹介していきますので是非登録して活動をスタートしてみてください。
あなたのエンジニアライフが豊かになるようにお祈りしております。